定年後も、いくつかの仕事は継続している。雑誌の原稿や本の出版でも、変わらずに仕事が入ってくる。自分からの持ち込み企画もある。雑誌や新聞は定期購読しているので、油断をすると机の上に書籍と雑誌と新聞が積み重なって山ができる。本日は、掃除のため(記事を読みため)に、京成電車に乗って京浜急行線の上大岡駅まで往復してきた(笑)。
カバンに携帯したのは、『ダイヤモンド・チェーンストア』(ダイヤモンド・リテイルメディア社)の9月15日号と10月1日号、10月15日号。日本と世界の小売業特集だ。『日経MJ』(10月)で3回連続で掲載された「上海ローソン」のインタビュー記事(ローソン中国担当の三宅常務)。『北羽新報』に掲載された「中国木材」(日本最大の木材会社@呉市)の能代工場進出関連記事。
どの路線でもどこ行きでも構わなかった。電車に揺られてさえいれば、雑誌や新聞記事のコピーは読める。青砥駅で、京急三崎口行の特急列車が来たので、空いてそうだったので飛び乗った。羽田空港行きのアクセス特急などだと、大きなトランクを抱えたインバウンド客がいるので、ゆっくり座席を占拠できない。
京急線直通の三崎口行きだと、それほど混んではいない。ゆっくりと腰かけて、まずは、日経新聞朝刊と日経MJの本日号に目を通した。本当のことを言えば、青砥駅から上野行きに乗って、山手線を二周するつもりでいた。それが、青砥駅のホームに赤色の車両が入線してきたので、横浜方面に一瞬で心を切り替えたのだった。
終点の三崎口まで乗って折り返してくると、16時からのオンライン会合に間に合わない。来春出版予定のビル・ジョージら『True North: フィールドブック』(生産性出版)の翻訳の打ち合わせがある。上大岡駅に電車が入ってきたところで電車を降りて、急行高砂駅に乗ろうとしたところ、一瞬のタッチの差で上りの電車にはまにあわなかった。
横浜駅まで鈍行で行ってから、急行の泉岳寺駅に乗り換えて、成田空港行きの電車で乗り継いだ。京成高砂駅は、14時半少し前に到着。駅員さんに事情を話して(「上大岡の駅で改札を出ないで、そのまま引き返してきた」と)、往復1820円(片道910円)をスイカから引き落としてもらった。ここは正直ものの良い子になる場面だ。
往路は、ダイヤモンド・チェーンストアの記事を、復路では、上海ローソンと中国木材の新聞記事を読破した。これにて3つの仕事の下ごしらえが終わった。電車の中から編集者たちに、参考記事を読了して原稿の準備ができたことを伝え、事情を知っている友人には、記事に関連してアドバイスをもらうよう、LINEでメールを書いた。そのうちに、返信があるだろう。
これまでは、神田小川町にあるオフィスに顔を出して、資料を読みこともしてみた。しかし、どうやらわたしの頭は、動く電車の中で仕事をするのに向いている。車窓からの景色を見たり、周りの乗客や旅行者の様子を見ている方が楽しい。思考を活性化するためには、事務所にじっとしていても、良いアイデアが浮かんでこない。
その昔、何人かの独立コンサルタントの方の話を聞いたことがある。わたしと同じように、「記事を書いたり報告書を執筆するのに、山手線に乗ってぐるぐる回るのがいい」と聞いたことがあった。その気持ちがよくわかる。
オンラインMTGが始まる4時までは、あと45分ある。来月からのマラソンのエントリーの準備をする時間に充てるつもりだ。