【柴又日誌】#110:自転車を修理に出したら、移動できる範囲がずいぶん狭くなった。

 自動車との接触事故で、自転車の前輪が歪んでしまった。自転車を修理に出したら、途端に行動半径が狭くなった。電動アシスト自転車は、平均時速が20KMである。自宅から5KMくらい先くらいの場所なら、自動車ではなく自転車で移動している。手元になくなってみて、自転車のありがたみがよくわかる。

 

 自動車との接触事故は大したことはなかった。自分の体は全く問題ない。しかし、早速に困ったことが起こった。

 明日、荒川河川敷で開催される「葛飾ふうてんマラソン(ハーフの部)」には、電車で行かなくてはならなくなった。堀切菖蒲園の駅から、マラソン会場までは歩いて15分ほどかかる(らしい)。自宅から荒川河川敷まで、電動自転車ベロスターならば、同じく15分ほど到着できる。

 自動車で行くほどの距離でもない。ところが、気軽な足としての電動自転車がなくなると、これほど不便になるとは。思いもかけないことが起こってはじめて、自転車のありがたみがよくわかる。この自邸者は、元ゼミたちプから引っ越しのお祝いにプレゼントしてもらったものだ。彼らにも、事故と修理の報告をせねば。

 

 自転車そのものが壊れたわけではないが、なくなってこれほど不便を感じるとは思わなかった。修理までは2週間ほどかかりそうだ。使い始めてから、5年目に突入している。場合によっては、買い替えも検討している。次回は、今回のような事故も考えて、自転車保険に入ることを考えている。

 電動アシスト自転車は、パナソニック製のベロスターというモデルだった。修理を申し込んだ自転車やさん(金町のサイクルべースあさひ)のお兄さんの話だと、新品を買うといまは18万円ほどになるという。5年前は、12万円だったはずだ。諸物価高騰の折、自転車も値上がりしているようだ。

 電動アシストなので、半導体や精密部品などを使っているのだろう。もしかすると、中国で組み立てていたのを国内に戻りたりしているのかもしれない。自動車や自転車は、グローバルな部品調達のネットワークで供給されている。事故の後始末で、いろいろと勉強になった。

 

 調査会社のインテージの研究会で、次回は「サイクルベースあさひ」の取材が入る予定になっている。そのときにでも、部品調達やアセンブリーのネットワークのことなども尋ねてみよう。考えててもみなかった事故だったが、そこから先に興味が広がっていくのが面白い。

 そうそう、自転車を乗るときのヘルメットは、強制ではないが推奨事項になっている。保険加入と一緒に、ヘルメットも購入することにしよう。消防団から支給された「本田消防団」のネーム入りルメットは、平服時に被ることはできない規則になっている。