【柴又日誌】#139:遅咲きの団十郎朝顔が開花する

 今朝方、念願の団十郎朝顔が一輪、花をつけました。昨日の夕方に、玄関で最初の柿茶色の輪を見つけたのですが、発見したときには輪が閉じてしまった後でした。蔓を手繰り寄せると、そのほかにもたくさんの蕾を見つけました。まちがいなく今朝は、団十郎が開花すると思っていました。その通りになりました。

 

 撮影できた団十郎のカットを3枚ほど、先ほどインスタグラムに載せておきました(https://instagram.com/p/CxJlQ9ky9Z4/)。投稿からすでに2時間経過していますが、たくさんのフォロワーの方からお祝いのコメントをいただいています。正直にいえば、団ちゃんの開花は、超がつくくらいうれしいのです。

 2番目に咲いてくれる団十郎は、きっとプランターの地面近くの蕾だとばかり予想していました。ところが意外なことに、さきほど撮影できたのは、玄関ポーチで軒下まで伸びた団十郎でした。ずいぶん高いところで蕾が開いたので、脚立を使ってなんとか最初の一輪の写真を撮影しました。

 

 いつもの年より、今年の団十郎さんは、柿茶色が濃いように思います。日当たりやそのときの土壌の組成、水やりの仕方などが影響するのかもしれません。なお、団十郎チーム(秩父・寄居の旅行仲間)の松尾さんからは、「(先生の家の団十郎さんは、)もしかして、ハーフ?クォーター?」とメッセージが飛んできました。

 実際に、いま千葉県白井市の旧宅の庭で育っている朝顔は、高砂で自然交配したハーフなのです。今年も元気に咲いています。「ハーフの朝顔」の色目は、ちょうど江戸紫と柿茶の中間色です。うまく表現ができないのですが、青紫色がかかっている水色です。松尾さんのコメントは、ほんとうに正しいのかもしれません。

 いま咲いているわが家(高砂)の団十郎は、「クォーター」の可能性が高そうです。白井の家の「ハーフ」と「純系種の団十郎」(寄居町の木村家からのお取り寄せ)を掛け合わせると、4分の3の、団十郎の遺伝子(血)が残ります。本当かな?(笑)

 

 昨日は、最初の団十郎を一輪、発見したあとで、青色の朝顔(通常品種)を少しだけトリミングさせてもらいました。

 青色の朝顔と隣り合わせで植えておくと、プランターの土壌内での根の張り方でも、地上部に伸びていくツルの空間の奪い合いでも、団十郎は青色の朝顔に負けてしまうのです。そこで人間の手を、このタイミングで僅かに加えさせていただいたわけです。

 実際には、花が終わりかけている通常品種の朝顔を3本、根元からカットさせていただきました。ごめんなさい。いい花を咲かせるためには、たくさん捨てる(間引く)知恵と覚悟が必要です(今週のJFMAセミナーで、坂嵜潮さんが講演で話していました!)。濃い鮮やかな江戸紫は、今年の夏中いっぱい、充分に楽しませていただきました。インスタ用の写真にも残してあります。

 というわけで、団十郎さんたちにとっては、栽培環境が良くなりました。これから10月にかけて、たくさんの花を咲かせることになると思います。どうにかお披露目ができて、栽培者としてはほっとしているところです。