日曜日は快晴に恵まれた。新居に移ってなかなか実現できていなかった、水元公園までの長距離ランを敢行することにした。ここから水元公園までは約5KM。往復で1時間10分かかった。往路は江戸川沿い道を走ったが、復路はもうすこし近い道を発見した。今度往復したら片道30分はかからずに走れるだろう。
午後は、富山県魚津市との共同プロジェクトで、東武東上線・中板橋商店街にある魚津市のアンテナショップ「うおづや」まで。研鑽会のシェフたちに制作を依頼していた「ライスバーガー」を試食するためである。電車で小一時間。京成線から日暮里で山手線に乗りかえ、池袋経由で東武東上線の中板橋駅まで。
このごろは東京都内の商店街を歩いていても、町が閑散としていることが多い。だが、ここの商店街は賑わっている。歩いて5分ほどで、目指すうおづやへ。今年の1月に都内在住の一般市民を集めて、富山の食材をもちいた豪華な食事会を開いた。そのときも、うちのゼミ生がうおづやをお手伝いして、メニューの改定などを提案することになっていた。
今年は、米沢の松川弁当店さんとコラボで、うおづの食材をメインにしたお弁当を開発している。もうひとつのサブプロジェクトが、うおづやで販売する「ハンバーガー」をメニュー開発することだ。学生のアイデアから出たもので、ライスバーガー4種類を南シェフに考えていただいた。
お米は、富山の新品種「富富富(フフフ)」を焼いて固めた米のバンズ。具材は4種類。ぶり大根、イノシシのジビエ、紅ズワイガニのシンジョウ、甘えびのかき揚げ。コメのバンズがやや硬めで、年寄りは苦戦した。ケンタッキーやモスバーガーのように、米のバンズで具材を挟む方式。
わたしは、ぶり大根がお気に入りだったが、学生たちには紅ズワイガニが一番人気のようだった。食後のブレーンストーミングでは、次のような案が出ていた。
包み紙には、魚津の古い地図を印刷して用いる。商品ブランド名は、ライスバーガー「米騒動(こめそうどう)」(1918年の米騒動が魚津で始まったから)。東上線沿線からの集客のために、一万枚ほどチラシを作製する。1月上旬に、隣駅の常盤台・大山あたりで学生がちらし配布。同時にSNSでも拡散する。今回は、インスタがもっとも使い勝手がよさそう。
1月中下旬から、ライスバーガーは、うおづやで販売をする。その間は、おべんとうプロジェクトを並行して進める。
この会議から戻って、わたしも昨夜は、うまく眠りに付けずにある妄想をしていた。
どうせなら、うおづやの前で、屋台を借りてライスバーガーを売ったらどうか?ブランド名が「米騒動」ならば、騒動を起こすくらいのインパクトのある売り方をすべきではないだろうか?うおづやだけで売るのは、ここはもったいない。できれば、お米のバンズは米沢の弁当工場(松川弁当店)で仕込んで、具材を店舗か屋台で挟んで温めて売る。
モスバーガー方式だから、店舗で働く人のオペレーションを邪魔しないだろう。合理的な販売方式かもしれない。さらには、東京駅コンコースの弁当コーナー「祭」で、米沢牛のライスバーガーとセットで売れないだろうか?牛肉ライスバーガーと紅ズワイバーガーをセットで、980円。ふつうの弁当の価格より安い。おにぎり二個よりはお得感がある。
「牛肉どまん中」ならぬ「紅ズワイガニの米騒動」。チェーン展開もできる可能性があるのではないか。研鑽会メンバーのほうで、さらに味に磨きをかけると、チューンナップして、うおづの海鮮バーガー・米騒動で売り出せるかも。
成功へのハードルは高そうだが、東上線沿線だけで売るのはもったいないアイデアだ。そう思いませんか?
ちなみに、試作品には、タコス風のイカ墨バーガーもあった。こちらは、和食のイメージとフィットしなかったので、今回は見送りになった。なお、海野シェフが米プリンを試作していたが、さて、こちらはいくらならば売れるだろうか?
あとは学生たちのガンバリにかかっている。