わたしは自称「サプリメント大魔王」を自任している。「チョコラBB」(エーザイ)や「コエンザイムQ10AA」(資生堂薬品)をはじめとして、たくさんのサプリメントを飲んでいるからだ。50歳を過ぎた辺りから、美容と健康のために手当たり次第にサプリメントを試してきた。20年ほど経過してからは、ほぼ5種類に絞って長期に摂取している。しかし、ある事件が起こってからは、サプリメントの過剰摂取について、かすかな不安を覚えているこの頃である。
一週間ほど前から報道で、小林製薬の「紅麹」(サプリメント素材)を摂取したことが原因で2人の死者が出だ。本日(3月29日)現在、紅麹由来の死者は5人に増えている。主として腎臓への負荷が原因だと言われている。真相はまだ究明されていない。
ダイエット目的で、紅麹を摂取したことが原因で死亡した人ばかりではなさそうだ。しかし、実はわたしも、紅麹と無関連ではないサプリメントを摂取していた過去暦がある。まさに、小林製薬のサプリメントだった。効果がほとんどないので、半年ほどで摂取を停止した。
しかし、いまでも紅麹と関係がありそうなサプリメント(ブランド名は秘匿する)を摂取している。どうしようか悩みどころではある。そのものずばりではないが、停止するかどうかを考慮中である。と言っている間に、体調が不良になる可能性もゼロではない。
不思議なもので、本来は自身の体に食物を取り入れることで、体内で必要な酵素成分や免疫にポジティブに作用する物質を生成するのが自然である。
しかし、主として加齢によって、そうした有用な成分を自らの体内で合成できなくなる。そうした体内合成がむずかしい成分を食品として摂取することで、補足的にビタミンなどとして補充するのがサプリメントの役割である。
わたしの場合は、アレルギーで肌荒れがひどかったり、マラソンで体調を崩すこともある。それを補完するために、補助食品としてサプリを取り入れている。多かれ少なかれ、シリアスにマラソンに取り組んでいるランナーは、何らかのサプリメントを採用しているだろう。
一般の雑誌を見ていても、サプリメント(補助食品)の広告は半端ではなく多い。食品メーカーだけでなく、いまや製薬会社なども収益性が高いサプリメントの製造に乗り出している。サントリー、協和キリンバイオ、エーザイ、資生堂などである。
今回の小林製薬の事故がどのように決着するかは、いまのところわからない。情報が少なくて、憶測記事ばかりだからである。わたしのようなサプリメント大魔王は、自分とは関係ないとはとてもではないが悠長に構えてはいられない。
先日、サプリメントのブランドを半分ほどに整理した。小林事件が発覚する前のことである。正直に言えば、密かな不安にとらわれながらも、その後は、具体的なアクションを起こすことができないままでいる。
一応は、不要で重複しているようなサプリメントを整理したと自分では思っているからだ。でも、何となく不安は消えない。宙ぶらりんなまま、時間が過ぎていっている。
栄養補助食品(健康食品)やサプリメントを扱っている会社の株価は、落ちる可能性が出てくるだろう。そう思って株価ボードをみている。しかし、小林製薬の株価は、初日こそストップ安になったが、その後は持ち直している。
すでに5人も亡くなっている。紅麹を含んだサプリだけでなく、その他のサプリメントも小林製薬は販売している。わたしが短期間に服用していたサプリメントもそのひとつだ。まるで株価はすでに事故の影響は織り込みと判断しているようだ。
なんとなく嫌な予感がするが、世間の興味関心は、また別の不幸に向かうものだ。この手の話題は、一週間しか情報的な価値はなくなる。人間は、代表的な忘れやすい動物だからだ。
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