懸案事項になっていた「ローソン葛西北口店」を訪問した。「さくら鮨」の跡地に6月に開店してから、美容室アンクル(@葛西駅北)に行くとき、立ち寄っては店内を一周して帰ってきた。先月のカットのとき、思い切って店長さんに尋ねてみた。「オーナーさんとお話ができませんか?」と。
理由は、無印良品のコーナーが入り口の右側(凹み)にあったからだった。このようなレイアウトは見たことがない。標準パターンの棚で4本だけだが、独立型のコーナー展開になっていた。その場合の売上はどのくらいになるのか知りたかったからだった。
本日、広報部からの仲介で、有安MOにインタビューをお願いすることになった。前回、突然質問をしてびっくりさせた女性の店長さんも、ローソン広報部の杉原さんとわたしを出迎えてくださった。ありがたいことだ。
事前に質問文を送れていなかったので、早朝に書いてインタビュー前に紙で提出した。内容はごく観点で、つぎのようなメモだった。
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葛西北店のオーナーさんへ 2024年10月10日
(有安誠一さん)
0. インタビュー目的
小川からの説明(書籍の企画)
1. MOさんの仕事
① ローソン(コンビニ)を始めた経緯
② 出店地域、店舗数など
③ 店舗の特徴
④ 実際のオペレーション
パートさん
2. 個別の質問
① 無印良品コーナー
レイアウトについて
売れ行き、顧客特性
② 発注システム
AI.COの使い勝手
③ 株式の非公開化
KDDIについての意見など
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<インタビューメモ>
1. MOさんの仕事
① ローソン(コンビニ)を始めた経緯
→
・現在56歳(MOの前田宏さんと同年代)で、36歳の時にコンビニ経営に転身(20年)。
・父親は土建屋さんで、若いころは一緒に商売をしていたが、事情があって袂を分かつ。
・東京ドームのFCフェア(2004年)で、ローソンに出会う(説明してくれた人が親切だった)。
このような話はよくあることで、静岡の石塚直美MOも同じ経験をしている。
② 出店地域、店舗数など
→ 江戸川区(葛西北店)、千代田区(一号店の神田錦町店、飯田橋桜テラス店)、
中央区(有明嘉悦店:最高の日販)など、35店舗。
③ 店舗の特徴
→ 環状七号線を挟んで7-11(日販100万円)があるので、駅近で売れると思っていた。
が、ドラッグストアに挟まれて、思ったほどの日販ではない(わたしも意外だった)。
店舗60坪、お弁当類は売れるが、ドラッグの影響でスナック類は低迷。
④ 実際のオペレーション
→ 社員52人、
2. 個別の質問
① 無印良品コーナー
レイアウトについて → やはりレイアウトは他にはないようだった
売れ行き、顧客特性 →
目的買いで来店してくれる顧客が無印を購入している
有明の店(住宅立地)ほど売れているわけでない。
江戸川区の顧客民度の問題か?
② 発注システム
AI.COの使い勝手 → 全店で活用中、時間がかかる
竹増社長の言葉 → 実験はしばらくは続く
(ドライバー以外は動かさない、いまは我慢の時期?)
小規模店舗で効果が高い傾向(省力型の店舗で有効?)
③ 株式の非公開化
KDDIについての意見など
3.小川の所見
①レイアウトもさることながら、陳列や清潔度はAクラス。
②苦労人の有安さんは、冷静沈着(実年齢より上に見える)
③これまでインタビューしてきたMOさんはほとんどが、
コンビニを始めるきっかけは、「訳あり」だった。
④他の店舗も巡回して見てみたいと思う(有明の店とか)。
⑤若いころ(高校生、1985~6年)に、米国加州オークランドに留学。
<宿題>
有安オーナーとのインタビューで、わたしは宿題をいただくことになった。
つぎのような現象をどのように理論的に説明できるのか? 他のオーナーさんからも類似の事例を教えてもらっていた。たぶん一般法則があるのだろう。
<仮説1>
どうやら、①「低日販」(<30~40万円)の店舗や②発注が難しく「フードロスをたくさん出していた」店舗で、「AI.CO」(AIによる推奨発注システム)がより威力を発揮するらしいこと。つまり、宿題1:フードロスが削減できて、日販も店利益も増加する傾向が見られる理由は?
<仮説2>
多様な商品ラインのカテゴリー(例えば、おにぎり)の場合は、AI.COは単品で大量発注をするよりも、複数の商品ラインに発注を分散するように指示してくる傾向がある(ツナマヨに集中ではなく、まんべんなく発注するよう指示を出してくる)。結果として、売れ行きもロスも低減できている。宿題2=店利益が増える理由を考えなさい!
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