大いに知的好奇心がくすぐられる。「中国木材」の取材原稿を2本を書き上げる。

 先ほど「木都能代の再生(下)」『北羽新報』(2023年12月号)を脱稿した。中国木材の堀川保彦社長には、『DIY会報』(2024年新春号)のドラフト(5ページ分)も、細かくチェックしていただいた。「DIY協会」の幹部向けの原稿の方は、タイトルを「日本の森林を再生する:”中国木材”の環境保全ビジネス」としてある。

 

 『北羽新報』のコラムは、30分ほど前に堀川社長のPCに送らせていただいている。予定では、12月10日に脱稿のつもりだった。思いのほかに、全体の分量が5ページ(6千字+)と長めになった。通常は、せいぜい3~4頁程度だ。詳細な記述内容になってしまったため、『DIY会報』の完成に手間取ってしまったからだった。

 日本DIY協会の原稿は、従来は、ホームセンターの経営課題について論じることが基本である。特定産業(今回は、林業と製材業)の業況や未来の展望を論じることは、園芸業界の場合が例外的に存在しているだけだった。林業や木材業のような「素材産業」の動向を対象にする事例紹介は初めてである。

 しかし、秋田県能代市出身の研究者(元大学教授)としては、林業と製材業のいまを知ることについて、いつも以上に知的好奇心がくすぐられた。めずらしく興奮してしまった。広島県呉市の製材・加工・乾燥施設の工場見学と、堀川社長のインタビューがおもしろかった。若社長の堀川さんの人物についても、同様な好奇心で観察していた。

 

 ところで、『北羽新報』の(下)では、木材業界最大手の中国木材の「能代工場進出」がテーマだった。秋田の地元企業の立場が微妙なところもあるので、わたしとしては原稿を慎重に書いたつもりである。このところ、ブログ記事の文章などでミソをつけているからだ。よせばいいのに、余計なことを書いたからだった。そのことを何度も連続して指摘され、人間関係が壊れそうになっている。

 というわけで、いまは堀川社長の原稿チェックを待っている。修正が終わったら、北羽新報の池端編集長に原稿を送る予定になっている。予定より1週間ほど、コラムの原稿提出が遅れてしまっている。掲載の予定もあっただろう。

 1週間くらいは余裕をもっているだろうが、なにせ年末である。今年中に、「木都能代の再生(下)」が、紙面に登場することになるのかは微妙である。11月号のコラムでは、中国木材の取材が原稿になる予定だった。しかし、取材日時が11月29日で、とてもではないが、11月中に(下)のコラムを書き終えることはできなかった。

 

 結果的に、DIY協会幹部向けの長めのメモを作成してから、原稿を書き起こすことになった。

 まずはインタビューメモを、ワード7ページに整理した。それから、「日本の森林を再生する:”中国木材”の環境保全ビジネス」を書き下ろした。なんと!メモの作成に2日間。それを原稿にするために4日間もかかってしまった。

 本日脱稿した『北羽新報』「木都能代の再生(下)」は、基本的にその縮約版である。全部で1週間余計にかかってしまったことになる。ただし、この2本の執筆は実に興味深かった。知的好奇心を満たすのには、またとない絶好のコンテンツだった。

 たまには、今回のように、苦労して原稿を書くのも悪いものではない。この頃は、「軽く流して」文章を書いていたようだ。反省である。