【感謝】「フローラル・イノベーション2023」が無事に終了。たくさんの方の来場、ありがとうございます。

 東京ビッグサイト(東展示棟)で3日間に渡って開催された「フローラル・イノベーション2023」が昨日、無事に終了しました。2018年から、日本能率協会とJFMAの共同開催で、小規模ながら展示会を継続しています。課題はたくさんありますが、会場内でのセミナー(3本)やJFMAブースでのミニセミナー(8本)は、予想以上の盛況でした。

 

 全国各地から、花業界の懐かしい方たちと再会できました。初日(11月15日)は、東京ビッグサイト駅近くの韓国料理店で、イブニングセミナーを開催しました。コロナの期間中には静かに自粛してきた宴席ですが、久しぶりにたくさんの方(20名)の参加を得て、にぎやかに交流ができました。

 今月号の『JFMAニュース』では、2日目(16日)の「特別セミナー:物流2024年問題」について議論した内容を、小川がまとめて報告しようと考えています。当日は、わたしがコーディネーターを担当しましたが、パネラーには業界の若手3人に登壇していただきました。事前に京都生花に出向いて、「若手生産者のセミナー」の様子を覗いてきました。事前に情報を集めるのは、最近では珍しいことです。

 セミナーのパネラーは、樋口さん(東日本板橋市場)、井上さん(三和陸運)、藤目さん(ジャパンフラワードリーム)。それぞれが、ご自分の置かれている状況と取り組みの内容を話していただきました。単に物流問題だけでなく、古くなった業界の情報システムや働き方の課題も明らかになりました。

 花業界として、協力してこの問題に取り組んでいくべきことが合意されたように思います。

 

 3日目(17日)のセミナーも、たくさんのオーディエンスを集めました。青山フラワーマーケット(パークコーポレーション)の城本クリエイティブ・ディレクター(parkERs)を講師としてお招きしました。テーマは、「バイオフィリック・デザイン」の可能性についてでした。

 城本さんが担当していた青フラの店舗開発(デザイン)から生まれた新規事業が、「parkERs」でした。植物(緑)を日常の生活に取り入れる発想が、バイオフィリック(デザイン)です。自社の店舗デザインも素敵でしたが、外部の組織から受注したオフィスや公共施設のデザインも、その場で仕事をしたくなるデザインでした。

 公園のようなグリーンを、職場や公共の空間に取り入れる動きは、この先も進んでいくだろうことを確信しました。来年の新春セミナーは、城本さんに基調講演をお願いするつもりです。

 

 <蛇足、結語>

 コロナの期間(2021年冬~2023年春)、わたしの「取材手帖」は、時間が停止していました。

 さきほど、花関係の「取材ノート」(2021年2月3日)を開いてみました。①2021年8月3日(JFMAビジネス講座、青山フラワーマーケット:江原さん)、②2021年8月20日(MPSオンラインセミナー、お盆の振り返り)で手書きのメモが停まっています。

 2021年はわずか2件のみ。2022年はゼロ件でした。クリエイティブな頭が死んでいたわけです。

 インタビューと手書きメモの復活は、③2023年3月22日(三和陸運の京都ハブセンター、井上さん)からです。ここからは、インタビューのメモが毎月のように始まっていました。もちろん、JFMAニュースの「トップインタビュー」は、この間も継続してはいました。それでも、自分が手掛けた仕事ために、メモを取る作業が停止していたことには驚きです。

 研究者で物書きとしても、本当に苦しい3年間でした。ふたたび現実と向き合い、花業界のために働くことができてうれしい限りです。このところのセミナーで、少しだけですが、未来が開けてきたように思います。