有機野菜の専業卸問屋@名古屋

㈱オーガニックライフの古賀武雄社長とお会いした。昨日、お話をするために、わざわざ名古屋から上京していただいた。3年前(2005年)、わたしが『チェーンストアエイジ』(本HPにも転載)に書いた米国ホールフーズ社の記事を読んで、一時はくじけそうになっていた、有機野菜の卸問屋を継続する気持ちになった。そんなお話であった。


2005年は、大型台風が九州と北海道を同時に襲った年である。古賀さんは、両方の産地と栽培契約していた。委託で頼んで育てていた野菜苗がすべてだめになった。借金をこしらえて途方にくれていたときのことだったという。わたしの記事を読んで、有機野菜専業の卸・加工業の将来を確信し、自分の残りの人生を託す決意をした。そう思わせたのが、わたしが紹介したアースバウンド社(カリフォルニア州)の記事だったそうである。
 古賀さんはいま、全国5箇所に、100ヘクタール規模の有機野菜農場を建設する計画を持っている。わたしが、アメリカで見たサリナスの有機野菜農場と野菜の加工ファクトリーをそのままで日本に持ち込もうとしている。事業が成功すれば、青写真を描いたのは、間接的にわたしだったということになる。
 二週間後の7月16日に、名古屋の流通センターを訪問することになっている。この件は、そのときに詳しく紹介することにしたい。国内農業への回帰を象徴する出会いだった。古賀さんの事業にも、小川先生のしごとにも、フォローの風が吹き始めている。

 本日より、二泊三日の九州講演旅行になる。