『わんすけ先生、消防団員になる。』に、かつしか文学賞・応募作品のタイトルが決定。

 おはようございます。応募作品のタイトルは、大モデルチェンジになりました。なんと!2晩の熟慮の結果、『わんすけ先生、消防団員になる。』に決定しまた。タイトルの変更に合わせて、全体的な雰囲気をコミカルにするため、節のタイトルなどを「文章形式」に変えました。

 

 たとえば、第7章第3節の「炭火焼トップ」の節ですが、「炭火焼トップ: 旦那は骨が折れた。わたしは心が折れた。」に変更することにしました。名刺の体言止め一色だった節のタイトルを、動詞を使用して、最後は「。」で終わらせる。動きのあるタイトルにしてあります。

 やりすぎの感もなきにしもあらずですが。デビュー作だから、極端を行ってもいいとします。浅田次郎風にアプローチしてみました。こんな感じです。何人かの方には、最初と最後のページを写メって、LINEから送信してみました。おおむね好評です。とっつきやすくなっようです。

 

 タイトルを変えただけで、こんなに読み方が変わるとは、実に不思議です。内容にはほとんど手をつけていません。書き方として、永井荷風風から、一挙に浅田次郎調になりました。「わんすけ先生は、浅田次郎の方が似合っている」とのコメントが多数でした。

 

 この物語は、わたしたちが東京下町(高砂)に移ってからの話を、私小説風に書き下ろしたものです。執筆の下敷きにしたのは、4年前から書き溜めてきた「柴又日誌」の約80回分のブログ記事です。ご近所さんや高砂・柴又付近の飲食店、わが家族のことなどが綴られています。

 途中で、わたしの若い頃の話も出てきます。亡くなった両親や、妹弟の姿もちらっと登場します。子供や孫たちのために、死ぬ前に残しておこうと思って書きました。

 
 最後は、葛飾区の本田消防団員になります。なので、このタイトルを「消防団員になる」にしました。