オランダ便り#4(山本清子さんから)

オランダ在住の山本清子さん(通訳)から、オランダのバラ農家の窮状を伝えるメールをいただいた。あまり明るい話ではないが、わたしたちも知っておくべきことだと考えて、HPにアップしておく。同時にいただいた英文資料もあったのだが、その記事内容は、ケニアやウガンダの生産者もやはり厳しい状況にあるとの方向であった。こちらのほうは、海外産地として輸出先を失っているとのこと。。



小川先生

 今オランダ時間4月12日の8時20分ですが、8時のオランダのNHK の様な公共のニュース番組で、如何にバラの生産農家が苦しい状態にあるかということがでました。GRASKRACHTによるとバラの農家の半分は、倒産するだろうとのことです。冬が寒くってエネルギー代、ガス代が高くついたことと、経済恐慌で花が売れなく、価格が低下した事によるとの事です。ロシアや東欧国の貨幣レートが落ちて、それらの国にとっては、花の価格が高くなりすぎたとの事です。 (後略)

解説:
 わたしたちが予想した通りに、オランダのバラ生産者は、非常に厳しい状況に立たされている。もともと、気候的にもオランダはバラの栽培にはきびしい環境である。エネルギーについても、北海のガス油田が限界にきているので、将来的にはいままでのような安価な資源確保は困難である。これまで伸びていたロシア、東欧圏で市場が縮小している。八方ふさがりになっているのだろう。