フラワーバレンタイン2012年、ワーキングチームのミーティング風景@麹町事務所

 「ワーキングチームのミーティングを、夕方からJFMAの事務所で開くのですが。先生、いらっしゃいます?」。小川典子リーダー(小岩井乳業)から、WTへのお誘いと確認の電話をいただいた。昨日(9月9日)の午後3時ごろのことである。

 
 本委員会(第一回)には出席しているが、ワーキングチームの会合には、もともとオブザーバーの立場で参加している。とはいえ、今年に入ってからは、まだ一度もワーキングチームの会合には出席してはいない。
 松島専務からは、「大丈夫ですよ、先生。みなさん、しっかりしていますから。いつもすごくいい話し合いをしています」と安心させる返事が戻ってくる。大丈夫だろうが、しかし。あいにく夕方からは、渋谷の日本生産性本部で、「日本版顧客満足度指数(JCSI)」の委員会の会合が組まれている。
 4年前から経産省の仕事で、モデル開発の座長を務めている。わたしがいないと、この会議は前に進まない。産官学の合同で運営されている委員会ゆえに、調整がなかなかむずかしいところがある。先生たちの中には、わがままなことを言うひともいる。

 「申し訳ないけど、出席ができないな。困ったことがあったら、いつでも連絡をしてくださいね」と典子さんには答えておいた。先月、小川さんは、伯父さんの小川純一郎さんを癌で亡くしている。ちょっと元気がない。
 法政第一中高等学校の元校長さんだった小川純一郎さん(享年78歳)は、京都のワコールで働いていた典子さん(当時は、お花のウエブサイトを“ムーンライティング”で企画運営していた)とわたしをつないでくれた人物である。温厚な人柄だった。
 法政中高等学校の森田勉元校長も、伯父さん(純一郎さん)のご縁でつながったかたである。

 典子さんの反応が何かどこか気になった。夕方6時開始のJCSIの委員会は、8時20分に終わった。20分延長になったので、タクシーで大学に戻ることにした。信州小諸からは、車で大学に戻った。大学院前の駐車スペースに車を停めてある。翌日は、午後から静岡サテライトキャンパスで、「マーケティング論」の集中授業がはじまる。

 そのまま帰るつもりが、タクシーが四谷の交差点を通ったときに、思い直した。市ヶ谷の研究室ではなく、タクシーの運転手さんに頼んで、当初の行先を変更して、麹町のJFMA事務所に寄ってもらった。
 わたしが夏休みで休養中に、JFMAの周辺では、さまざまなことが起こっている。およそ3週間、松島専務ともゆっくり話してしない。バレンタインのチームも激励する必要があるかな?方向転換の理由でもある。こうしてときどき、一瞬で直感的に予定を変更する。

 9時少し前に、麹町の事務所についた。松島さんは、どなたかと長電話をしている。話しかけることができない。そこで、隣りの会合スペースをのぞいてみた。和田さんに誘われて、隣の席に腰を掛けた。
 フラワーバレンタインのミーティングには、10人ほどの若者が参加している。来年のポスターがホワイトボードに張り付けてある。今年のピンクの色合いのバージョンを継承しているレイアウトである。
 「本物のバレンタインをはじめよう」から、ちょっと文言を変わっている(新しいキャッチコピーは、まだ“秘密”である)。

 小川典子さんの下、松本君(日比谷花壇)、芹澤君(セロン工業)、松村君(自由が丘フラワーズ)など、30代、40代の花業界人ばかりだ。拝野さん(青山フラワーマーケット)が今日はいないな。
 こうして若物たちが、生き生きとプロジェクトに取り組んでいるのを見るのは気持ちがよい。わたしたち老人が、安心して引退できる日を早めてくださいね。みなさん。しっかりしている。
 最後の相談は、ぐるナビ、ワーナーマイカル、FMTOKYO、森ビルなどとのコラボ企画の進捗状況を話し合っている。松島さんが言うように、わたしがいなくとも、任せて大丈夫のようだ。安心して、先に事務所を離れることにした。