水野誠さん(明治大学教授)が『28歳の仕事術』を紹介してくれていました。

 中棚荘から帰ってから、世の中がどのように変わっているのかチェックしている。そんな中で、マーケティング研究者仲間で、明治大学教授の水野誠さんが、『28歳の仕事術』をブログで紹介してくださっていた。ありがとうございます!検索でも上位にランクされていますね。



28歳の仕事術 2011-08-26 20:07:51 | Weblog
 
28歳というのは,大学を卒業し,新卒で就職してちょうど5年目を迎える頃。現場の仕事をかなり覚え,そろそろプロジェクトリーダーを任される年齢だ。本書は,そうした年齢の女性社員が新製品開発を任されるという想定で,どのようなスキルが必要かを物語形式で描いている。
 
28歳の仕事術―ストーリーでわかる! 失敗しないフレームワークの使い方(日経ビジネス人文庫) 小川孔輔(監修) 栗野俊太郎 栗原啓悟 並木将央 日本経済新聞出版社
 

著者はいずれも法政大学のビジネススクールで学ぶ(学んだ)社会人で,実務経験と大学院で教える理論的枠組みの両方に通じている。プロジェクトが与えられたらまずSWOT分析,そしてブレインストーミング・・・などなど定番といえる手続きが登場する。誰もが一応は知っておくべき知識である。
 
そうした知識が楽しいストーリーとともに紹介されるので,堅苦しい教科書を読むよりはるかに抵抗なく頭に入る。もちろん,実際にはもっと複雑で,泥臭いし,形式知化できない部分が多々あるわけだが,それはいずれ実践を通して学ぶこと。まずは全体を概観しておくことは決して悪いことではない。
 
本書のタイトルは「28歳の仕事術」であるが,実際には新入社員,あるいは就職活動中の大学生にとっても役に立つ本だと思う。実際の仕事の多くはチームによって遂行される。そのことを学生たちはゼミやサークル活動である程度学んでいるが,会社の場合は密度と濃度と粒度が違う(・・・はず)。 それにしても,自分が28歳の頃を思い出す。どんな仕事を,どんなふうにしていただろうか・・・うーん・・・この本はまだなかったしなぁ・・・
 
ご恵投いただいた小川孔輔先生に御礼申し上げます。