【柴又日誌】#128:(続々)ツマグロヒョウモンとの日々

 一週間前に蛹になったツマグロヒョウモンの2羽が、今朝方になって羽化していた。いまだ玄関のプランターに居残ってはいるが、そのうちに飛び立つと思われる。最初に羽化した一羽の写真(静止画)を、朝顔やゴーヤと一緒に、インスタに投稿してある(https://www.instagram.com/p/Cu5RwG6ykuo/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==)。

 

 あれもこれも、ツマグロたちの生存は、高砂駅前の「わくわく整骨院」の宮國院長のおかげである。

 先週の日曜日に、宮國さんはわざわざ南房総の山の中に入ってくれた。餌にするすみれの葉っぱを集めるためである。ツマグロヒョウモンは、パンジーやビオラなどすみれ科の植物しか食べない。極端に偏食の幼虫である。月曜日に届いた葉っぱを、冷蔵庫に在庫して、朝夕に幼虫たちに食べさせている。小出しにしないと、根っこがついていないので葉っぱが乾いてしまう。

 残念ながら、酷暑の夏でこの暑さだ。人間様と同様に、ツマグロさんたちの食欲は落ちている。15匹いたのが少しずつ脱落して、生き残っている幼虫はわずかになってしまった。そのうちの何匹かが蛹になることを期待しているが、どうやら今朝方に羽化した2匹のあとは、蛹になった気配がない。

 

 穂高の友達など、登校班の子供たちが毎朝、プランターの中のツマグロの幼虫を観察していく。今日は、羽化したばかりの蝶々を見てから学校に出て行った。生まれた蝶々は、羽の文様と色があでやかだから、オスだと思われる。

 昨夜、仙台の取材から戻ると、かみさんから報告があった。わたしの部屋の窓の真ん前に、アオダモが植わっている。その辺りに、ツマグロヒョウモンのメスが、ふらふら力なく飛んできていたらしい。ここ二週間、幼虫たちの餌を集めるために奔走してきた。「その努力に対して、ツマグロヒョウモンのお母さんが、わたしにお礼を言いたくて窓のところに来たのではないのか」とはかみさんの言葉である。

 そうかもしれないし、そうでないかもしれない。自分の餌が足りなくなって、単にわたしに無心をしに飛んできたのかもしれない。 それにしても、週明けから35℃を超す暑さが続いている。ツマグロの幼虫たちには、過酷な気候ではある。そろそろ、群馬や埼玉辺りから、乱雲が関東平野を降りて来ないだろうか?

 

 激しい驟雨がきて、お湿りが欲しい。

 今日は、小学校は一学期の最終日。明日から、穂高たちの登校班はしばらくお休みになる。地球温暖化のせいなのか、気候変動で7月に入ってからは真夏日が続いている。

 それでも、水遊びの夏ではある。昨日も、孫たちは父親に連れられて、奥戸のプールで泳いできたようだ。夏休み、花火、盆踊り、プール、温泉旅行。楽しい夏がそこまでやってきている。