Instagramの評価指標を分析してわかったこと

 インスタグラムの評価指標から興味深いことがわかった。インスタには、「プロフェッショナルダッシュボード」という分析のためのツールが用意されている。わたしは画像をアップしたあと、その後の閲覧動向やフォロワー数の変化などを管理するため、ダッシュボードのKPI(重要成果指標)を分析している。

 

 次回の投稿の参考にするためである。ただし、長期的なトレンドを見るため、ダッシュボードの評価指標を見ることは稀である。本日は少し時間に余裕があったので、90日間のKPIの変化をデータで見てみることにした。分析対象期間は、2023年1月7日~4月8日(90日間)。比較対象期間は、2022年10月9日~2023年1月6日である。

 個人的なデータになるが、わがInstagramの成果指標を示すことにする。そもそもの事の始まりは、学部生のフィールドワークでインスタを多用していたからである。わたしも勉強のために、自分で画像をアップしはじめたのが2018年ごろだったと思う。いままでで、約6年間分のデータが蓄積されている。

 インスタグラムのトップに表示される基本統計データによると、①投稿数は、1,949件、②フォロワーは、2.1万人、③フォロー数は。7,646人である。ダッシュボートを開くと、リーチやフォロワーの変化がわかる。データ期間は、2023年1月7日~4月8日で、その前の90日間との比較になっている。

 ①リーチしたアカウント数は、6.6万人(+15.5%)、②アクション実行したアカウント数は、7,447人(+4%)、③合計フォロワー数は、2.1万人(+2.9%)となっている。どの指標も増加基調ではあるが、ほぼ飽和に達成ているとわたしは判断している。

 

 <セグメント別の分析>は、つぎのようになっている。

 ①リーチしたアカウント6.6万人の内訳は、フォロワーが9,704で、非フォロワーが5.6万(+14.4%)。上位の都市は、横浜市(4.7%)、大阪市(3.4%)、名古屋市(2.2%)、京都市(1.8%)と続いている。首都圏より、関西地区が主であることがわかる。

 国内が94.%で、海外では、米国(0.5%)と台湾(0.4%)が多い。わたしは英語で返信するのが面倒くさい(キーボード入力ではないので、タイピングに時間がかかる)ので、海外の人との交流は意識的に排除している。例外は、友人のオランダ人とか米国人の数人である。

 リーチ全体の男女比率は、女性優位(57%)になっている。年齢別では、3つのセグメントがほぼ均等である。35歳~44歳のリーチ構成比が24.8%、45歳~54歳が23.1%、25歳~34歳が22.7%である。女性優位で年齢に偏りがないことがわかる。なお、この期間、わたし個人のプロフィールへのアクセスが、16,143件(+10.4%)あった。次第に、わたしの名前が知られるようになっているのだろう。

 

 ②投稿に対するインタラクション(いいね数+コメント数)は、この間も増加している。延べの「いいね」の数が、120,374(+30.6%)。コメント数は、2,641。保存数が、331である。

 ③フォロワー数は、ほぼ上限に達しているようだ。21,499人(+2.9%)。全リーチ(多くは非フォロワー)と、フォロワーに関しては、明らかに傾向が違っている。セグメント別に特徴が見られる。フォロワーに限定すると、35歳~44歳が19.1%、45歳~54歳が26.6%、25歳~34歳が16.2%である。55歳~64歳の構成比が19.7%になる。

 なお、フォロワーでは、男女比率が逆転する(男性60.7%)。なかなか興味深いデータである。「興味がライトな女性」と「ロイヤルで行動が重たい高齢者」という傾向が見て取れる。これは、かなり納得の結果ではある。

 インスタのアクセスは、「曜日によってほとんど変化がない」。アクセスの時間帯(日曜日)を、3時間単位で見ていく。朝6時~9時(平均3、650)からなだらかにアクセスが増えていき、夕方18時台(平均5、163)がもっともビジーになる。夜中0時(1,952)から朝6時(1,494)までは、ピーク時間帯の約4分の1のアクセス数になる。それでも、たくさんの方が夜中に起きていていることがわかる。

 

 わたしは、動画やリールをほとんど投稿しない。動画中心の方は、また違った傾向になるのかもしれない。

 インスタとブログは、ターゲットも視聴動機も異なる。テキスト(文章)と画像(動画)のオーディエンス(閲覧者)への伝達特性も異なる。それでも、データでみると、何となく感じていることと、実際のギャップが見つかったり、仮説通りで納得することも多かった。

 好奇心が旺盛なわたしのような人間には、「ダッシュボード」は、ありがたい分析ツールではある。そこからの学びが多い。