本日は、令和3年分の確定申告のため、葛飾税務署に出かけた。自宅から入力してもよいが、所得控除が何件かあるので、安全のため税務署まで行ってデータを入力した。親切な補助員さんたちが、丁寧にこちらの質問に答えてくれる。すぐに終わるだろうと思ったが、最後になってとんでもないことが起こった。
わたしの場合、所得収入が2か所、企業年金ももらっている。源泉徴収している場所が3か所になる。3枚の入力を終えて、様々な所得控除の帳票をデータ入力していった。4年前に新築のため土地を取得している。これは10年間は、控除対象になる。ふるさと納税を一昨年からはじめた。これも、年16万円の控除対象になる。
残念だったのは、医療費控除が10万円に届かなかったことだ。65歳を過ぎたから必要がないと思い、生命保険を掛けるのをやめた。これも控除にならない。株式投資は、昨年はトントンからややマイナスだったので届け出をやめた。6年ぶりでほとんど利益が出なかったからだ。
数年前までは多少あった雑所得(原稿、講演など)は、ほとんどは受け取りを会社(オフィスわん)に移管したので、2年前からゼロになった。もはや申告の必要がない。
というわけで、昨年よりは入力項目が減って、約30分で入力を終わった。税務署の玄関外から入室まで45分。そして、入室してからは15分弱が経過。合計1時間の待ち時間で、入力作業にはそんなには時間がかからなかった。やれやれと思って、補助員さんにプリントアウトを頼んだ。
ところが、最終の画面を見た女性補助員さんが、「追加の税金、振り込み先が出ていない」と言い始めた。わたしは、「追加で振り込む場合でも、これまでは一度も振込用紙をもらったことはない」と主張。「大丈夫です。税金が還付されたときも、返金は登録している給与口座に自動で振り込みでしたよ」と返答するも、この女性は担当者を呼んで来ようとする。
さらに、入力を終えたPC画面に、「警告(ウォーニング)が出ている」という。持ち帰り用の用紙を印刷するため、プリンター用のカードをかざすが。PCのIDがプリンターと一致しないという表示が出てきた。システムの担当者を呼んできたが、理由が最後まで分からない。
この時点で、時間は12時25分。わたしは、調査会社のインテージの仕事で、13時からリモート会議が入っている。急いで、インテージの担当者に「緊急事態宣言」を出した。ダイレクトに電話して、「自宅から接続するのが、10分ほど遅れるかもしれない」と連絡した。
その間、担当者の男性は帳票を見ながら、わたしが30分かけたのと同じデータの入力をやり直した。忠実に同じ手順をなぞったが、さすがに手慣れていて手早い。10分後には、すべての入力作業が終わった。追加で支払う税金が、12万9900円と表示されている。わたしが最後に確認した支払いデータより、少し支払い金額が大きい。しかし、めんどう臭いので、わたしは「それでいいですよ」と帰る準備をした。
どうやら、女性補助員さんが担当者を呼んで来ようとしている間に、印刷待ちの時間がタイムオーバーになったらしい。データが飛んでしまったわけではないことが、この時に推察できた。担当の男性は、女性補助員のミスのとばっちりを受けただけだった。
いやはや、無事に確定申告ができることはほとんどない。二年前などは、二回自宅に帰って、書類を取り直したこともある。2時間で終わったことに感謝せねば。いやはや、今年は年寄りが多いことに驚いた。
若い人は、スマホで自宅でやってしまうのだろう。何とかならないものだろうか?確定申告、、、マイナンバーカードがあれば楽になるというものではなさそうだ。やれやれである。