「となりのカインズさんから出演依頼」『JFMAニュース』(2020年12月20日号)

 先月、突然のことになるが、ホームセンターのカインズからインタビューの依頼が来た。今年6月からオープンしたばかりの同社のWEBメディア「となりのカインズさん」(https://magazine.cainz.com/)に、JFMAのことを紹介したいとの申し出だった。

 

 同社の土屋会長やグリーン・ガーデン部門の矢澤氏にはいつもお世話になっている。聞けば、カインズのこのサイトは100万PVを記録しているらしい。開始から約半年のメディアとしては、かなり人気で活発なアクセスである。わが花の団体の良い宣伝になると思い、企画は喜んで引き受けることにした。

 12月17日がインビューの日だった。約1時間半のインタビューには、松島事務局長(MPSジャパン社長)にも加わっていただいた。最終的には、花き業界とJFMAのPRに貢献できたのではないかと思っている。初稿が年明けに出て、記事公開は1月中を予定しているようだった。質問の内容・骨子は以下の通りで、ほぼ全体をカバーできたのではないかと思っている。

・JFMAとは? ・小川研究室の取り組み ・花き業界の現状と過去

・花き業界の抱える課題と対策(生産者、運搬、花束加工、販売者)

・日本における花き事情・文化と他国の違い ・JFMAのこれまでの取り組み

・子会社(MPSジャパン)「花きの環境負荷低減プログラム(MPS)」とは?

・花き業界の最新マーケティングについて(他社事例でも可)

・花き業界におけるホームセンターの役割 ・花き業界の進むべき未来

 はじめに、2000年5月のJFMA発足に至るまでの10年間(1990年~1999年)を説明させていただいた。研究者としての小川個人と法政大学小川研究室(産業情報センター)の花ビジネス講座のスタートから説明をはじめた。   

 JFMAがスタートする直前までは、日本の花産業は市場が伸びていた。しかし、1997年をピークに諸外国(欧米)とは対照的に、日本の花市場はシュリンクをし始めた。

 その時期に危機感を感じた仲間たちが結集して始まったのが、JFMAの活動だった。切り花の鮮度保証販売とバケットの規格統一から、わたしたちの活動ははじまった。数年して、事務局長として松島さんが加わり、MPS(花き産業総合認証プログラム)とIFEX(国際フラワーEXPO)がはじまった。ずいぶん昔のことになるので、記憶が薄れているかと思ったが、インタビューにはほぼ正確に応えることができた。

 振り返ってみると、鮮度保証販売も花き展示会も、そしてフラワーバレンタインも、最初の取り組みでいっぺんに成功したわけではない。無印良品(花良品、2001年~2002年)での鮮度保証販売があって、いまのリレーフレッシュネスの認証(2015年~)がある。IFEX(2004年~2014年)があって、フローラルイノベーションEXPO(2019年~)がある。フラワーバレンタインの前身は、ミモザの日(2007年~2010年)とフリーペーパーの発行(2007年)と花育の活動(2010年~2012年)である。

あきらめずに何度もチャレンジを続けた根気がいまの活動を支えてくれている。