JFMAのトップインタビューで、自由が丘の花屋さん「Bloom&Stripes」を訪問した。先ほど帰宅してブログを書こうとしている。会報の取材記事なので、インタビューの内容を事前に書いてしまうことができない。同行した事務局の野口弥生さんに”フライング”を指摘されるからだ。
そこで、妥協の産物として、簡単にわたしの「私的な印象」だけを書き残しておく。ブログの読者は、表題でもある「脱花屋」の意味を推測できるだろうか?(正解は、三か月先までお待ちください。)
Bloom&Stripesは、花屋さんとしての店名である。会社としては、別の名前を持っている。たとえば、「青山フラワーマーケット」が店舗ブランド名で、「パークコーポレーション」が会社名であることとおなじである。
代表の今井英之さん(兄)がMBA(立教大学)で、今井雅之さん(弟)も兄に感化されてMBA(明治大学)に通いはじめたとのこと。多少は世間で名前が知られている法政のビジネススクールで、主任教授としてマーケティングを教えている小川(わたし)のことを、うれしいことにご存知だった。弟さんは、いまわたしの仕事仲間(明治大学のMBAで、インテージの田原君)をよく知っている。
そこで、「兄のインタビューに、自分(共同経営者:弟)も同席してみたい」との希望がJFMAの事務局に伝えられた。もちろん、「イエス」である。わたしのほうこそ、この日を楽しみにしていた。どんなMBAホールダーが花店を経営しているのか?どのような事業運営をしているのだろう?
MBAのいいところが、花屋を始めるときの仕事のやり方に反映していた。この点だけは、会報が刊行されるまで待てないので、ここで明らかにしてしまう(野口さん、お許しを!)。
それは、社員がコミュニケーションを取りやすいように、経営理念を「ブランドブック」としてまとめていることである。経営理(ブランドコンセプト)を、短いフレーズでまとめている(これは、さすがにいまは書けない)。そして、具体的な行動指針なども明示的に文章化している。MBAの教育を受けていないと、自分たちではなかなかまとめきれないものだ。
コンサルタントに言われて作り上げた理念ではない。兄嫁の今井純子さんも参加して、「兄弟+嫁」が作り上げた筋金入りのコンセプトブックである。共通の理念(Cool&Fun)をもって楽しく働けるための仕組みが明文化されている。わずか社員11人の花屋さんのチームではあるが、だからこそきっちりと理念が浸透しているように見えた。
Bloom&Stripesの事業(2部門:4事業)や、ご兄弟の役割分担などは、インタビュー記事が会報に登場してからをお楽しみに。それより、今井さんご兄弟には、JFMAが主催しているセミナーや交流会(アフタヌーンセミナー)に参加くださいとおすすめしてみた。
なお、来週開催されるIFEX@幕張メッセ(10月10日)の会場で、午前中におふたりと再会することを約束してお店を離れた。いつもそうなのだが、気持ちのよいインタビューだった。素晴らしい花やさんチームを発見できた。