「まえがき」を書き終わり、『花産業の戦後史(1945年~2020年)』が完結。

 JFMA創設20周年記念誌『花産業の戦後史』を脱稿しました。最後に「はしがき」を書いたのでアップします。本当に!10日間で一冊の本を完成させることができるのですね。この勢いで、明日からは次の本に取り掛かります。5月7日までまだ30日あります。もう一冊、本が書けますね。

   

「はじめに」
 
 5年前の5月のことです。毎月20日に発行している『JFMAニュース』に、「JFMAでしか読めないコンテンツを載せてみたいです」というリクエストを、ニュースの編集を担当している事務局の野口弥生さんから受けました。確かにニュースの中に、もっとオリジナリティのある記事があってよいかもしれない。彼女の意見に同意して、「トップインタビュー」の企画がはじまりました。花業界のトップに話を伺う「経営談義・花談義」のシリーズです。
  
 2015年5月号から連載がスタートして、2020年3月まで26人(組)にインタビューをさせていただきました。毎月掲載となると、わたしもスケジュール的に厳しいので、掲載は隔月と考えていました。ところが、90分から180分の対談の内容がおもしろすぎて、一回の掲載(4頁)ではスペースが足りなくなりました。結果として、上・下の2回に分けることに編集方針を変更しました。
 最初の二回分(カインズ/土屋会長と花弘/細沼会長)のアポイントだけで始めた企画でしたが、野口さんの出産・育児休暇を挟んで、連載は50回まで続けられました。トップインタビューはまだ継続するつもりでいますが、いったん書籍にまとめて出版することにします。今年5月にはJFMAが創設20年を迎えます。タイミングがよろしく、JFMAとして創設20周年の記念出版になりました。
第1回から3回目までは、元大学院生で中小企業診断士の石川知穂さん(個人会員)にインタビューへの同行と原稿の整理をお願いしました。4回目以降は、野口さんが同様な編集作業を担当しました。対談相手や順番などはあまり深く考えず、自然に集まったインタビュー記録を編集した成果が本書になります。
 
 インタビューに当たっては。原則として経営者の方に事前にメモをお渡してありました。わたしの関心でバラエティに富んだインタビューになりましたが、全員に共通しているテーマは、①各社の花事業への取組み、②経営者としての花に対する想い、③花ビジネス以外の経営談義でした。
 記録を再編集するにあたっては、林麻矢さんに編集アシスタントをお願いしました。林さんは、2017年に刊行した『True North リーダーたちの羅針盤』(生産性出版、ビルジョー・ジョージ著)の共訳者です。今回も見事な編集助手の作業を完遂していただきました。
 なお、出版に当たっては、JFMAの前現副会長4人の方から、20周年を迎えるにあたって、特別にメッセージを寄せていただきました。また、創設以来、JFMAで専務理事(事務局長)を務めていただいている松島さんには、「あとがき」を書いていただきました。
 これまでも、そしてこれからもJFMAをご支援よろしくお願いします。とりあえず20年間、直言居士の会長とJFMAを支えていただき、誠にありがとうございます。
  
2020年4月9日 
JFMA会長(法政大学経営大学院教授)小川孔輔