劇団四季の会報誌で、「仕事帰りに『ライオンキング』のすすめ」というシリーズが始まります。その第一回目で、「日本のビジネスマンよ!『ライオンキング』を観よう !!」というエッセイを書かせていただきました。見開きの2ページ、1600字の短い文章です。
劇団四季広報部の久保拓哉さんが、わたしの作家志望動機に目をつけてくださいました。久保さんとは、「第7幕 劇団四季」『CSは女子力で決まる!』(生産性出版、2014年)で知り合いました。編集者は別にいらっしゃいますが、この企画は久保さんの発案だそうです。
「ビジネスマン向けに、四季が上演するミュージカル劇のシナリオと舞台演出を解釈する」というテーマで、最初の『ライオンキング』シリーズのトップランナーに、わたしを起用していただきました。この先も、経営学者専業から脱して、作家に転身を図ります。そのために、エッセイや短い文章の依頼を受けたいと思っています。
もっとも、今回のように雑誌や新聞からお仕事をいただかないことには、発表の場が確保できないわけです。そうでもしないと、理想的な執筆環境が整えられません。「小川先生のことだからなあ」と、いつものように周囲からの反応は冷淡です。自分としては、それでも可能性にかけてみたい気持ちではいます。
もしもですが、わが才能が開花できるなら、すこしずつ仕事のスタイルを変えていくつもりです。両目のレンズの入れ替え戦が終わったばかり。五感に微妙な変化が起こっています。転身には絶好のタイミングかもしれません。
それでは、校了したばかりのエッセイの、ごくさわりの部分を紹介します。こんな感じです。
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「日本のビジネスマンよ!『ライオンキング』を観よう !!」『ラ・アルプ』2016年4月号
(文=小川孔輔)
劇団四季の公演には何度も足 を運んで、舞台を楽しませていただいています。『ライオンキング』は、中でも最高にお気に入りの演目です。ジュリー・テイモアの舞台演出のすばらしさに圧倒され、エルトン・ジョン作曲の劇中歌に歓喜し胸躍る気分に浸っています。
さて東西どちらの劇場でも、顧客の多数派は、家族連れや修学旅行の学生さんたちです。たくさんの有名企業が『ライオンキング』の公演に協賛してくれているのに、働き盛りのビジネスマンの姿を見かけることが少ないのは、常々残念なことだと思っています。そこで、 20 代から 30代にかけての若いビジネスパーソンに向けて、『ライオンキング』鑑賞のポイントを解説してみたいと思います。
白状すると、わたしも数年前までは劇団四季の公演に頻繁に足を運ぶ優良顧客ではありませんでした。 仕事で大阪の劇場で観劇してからの"ミュージカル転向組"なのです。 そうした実体験があるので、男性客の市場ポテンシャルは小さくないと思っています。
*以下は、劇団四季の会報誌(2016年4月号)にてご覧ください!