「こんにちは、衆議院議員 大島敦 です」で始まるレポートを久しぶりで拝受した。野党の離合集散で、民進党幹事長としては苦戦の連続ではないか。そんな心配は無用のようだ。昨日の報告は、「経済成長中のベトナム・ハノイを視察」だった。
全文は、ご本人のブログに掲載されているはずなので、引用は省略する。興味深かったのは、「民意をつかむ努力の重要性を痛感」の下り。共産党が支配する一党独裁の「無選挙の社会」(中国、ベトナム)でも、民意を探らないと政府は転覆の憂き目を見る。
大島さんの論点は、けっこう納得がいくものだ。自由民主主義の投票(選挙制度)が、庶民を幸せにしているかどうか?それは、いまだもって結論が出てはいない。一党独裁が機能する場合もある。「選挙信仰」に対する警鐘と考えてられる。荒唐無稽なぎろんでもない。
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経済成長中のベトナム・ハノイを視察
25年ぶりにベトナムの首都ハノイを訪問しました。国会議員の海外出張というと大名旅行と思われるかもしれませんが、今回も議員会館内のJTBで購入したパック旅行による機中1泊・現地2泊の実質3日の訪問でした。
25年前、私は会社の輸出部門で仕事をしていました。それでベトナムでドイモイ(改革・開放)政策が始まった機会をとらえて2週間の日程でベトナム視察に出かけたのでした。
(中略)
●民意をつかむ努力の重要性を痛感
私がベトナムに行った目的の1つは、40年間ベトナム政治の中枢にいた元国会議員の方に会うことでした。というのも、その方は米大統領選でのトランプ氏の勝利を的中させたからです。私にはベトナム政府要人と親しい友人がいて、米大統領選の1週間前にこの友人から「ベトナムの元国会議員はトランプ氏が勝つと確信していたよ」と言われました。そのときはまさかと思ったのですが、結果が予想通りだったので、友人にぜひその方を紹介してほしいと頼んで、今回、ハノイで会うことができたのでした。
このとき、「なぜトランプ氏の当選が予想できたのですか」と尋ねても明確な回答はもらえなかったのですが、どうもアメリカの有権者の民意をつかむ努力をしたからのようです。つまり、トランプ氏を強く支持したとされるラストベルト(錆びた工業地帯)の白人有権者の不満がいかに強いかをよく理解していたのでしょう。
ベトナムは共産党一党独裁の国なので政治家は選挙で選ばれるわけではありません。しかし選挙がないからこそ、民意をつかむための努力が必要なようです。同じことを以前、私はやはり共産党一党独裁の中国に行ったときにも感じました。選挙がないから民意をつかまなくていいというのではなく、選挙がないからこそ民意をつかむ努力が欠かせません。つまり、一党独裁の国であっても民意をうまくつかまないと国家運営に支障が出てくるのではないでしょうか。その鍛えられた感性がトランプ氏の勝利を予測できたと思うのです。日本では選挙がありますが、私も同じ政治家として民意をあまねく知るという基本につねに立ち返らなくてはならないと痛感した次第です。
(後略)
<応援の言葉>
政治家として、大島さんの健闘を祈ります。