個人的なことで恐縮だが、来年3月に白内障の手術をすることになった。左目がかなり悪化していて、ここ数年は書類が読みにくくなっていた。夜の運転では信号が見ずらくなっていた。9月の免許更新が心配だったが、視力検査は通過した。ゴールド免許にはなったものの、5年先は危ないと思った。
意を決して白内障の手術に臨むことにした。実は、その決断には前段があった。
ほぼ半年前から、このブログでも、「良い眼科医さん求む」のおたずねをしていた。数人の友人から、知り合いの眼科を紹介していいただいた。そこで、近所の病院や下町の眼科専門病院で診察をしてもらうことにした。たまたまなのだろうが、わたしの白内障の診察をしてくれたのはすべて女医さんだった。
サンプルがN=3なので、偏った判断になるかもしれない。共通していたのは、女医さんの見立てが共通していたことだ。診断結果は同じだった。右目の白内障が進行していて、いずれは手術をする必要があること。それでも視力は結構あること(右0.8、左1.2)。病状の説明も、わたしの自覚症状と同じだった。
ふたつめも共通だった。わたしが手術決断するときの「判断基準」(タイミングや症状、手術時の休みの取り方など)を、どの医師も明確に示してくれなかったことである。それなりに不便を感じているので、どの時期にか手術が必要だと思っている。知りたかったことは、手術前後の仕事と生活の仕方がどうなるかかだった。
ところが、この点に関して、先生たちからアドバイスも説明もなにもなされなかった。基本的に、医師たちは診断が仕事だと思っている。患者さんの生活には”思いをはせること”ができないのではないのか。他の患者さんも同じだと思うが、わたしのような白内障の患者にとって大切なことは、手術そのものというよりは、術後に生活がどうなるかなのである。
今回は、「俺の株式会社」の岩崎菜乙美さんから、国際福祉大学付属三田病院を紹介していただいた。坂本社長が、2年前に三田病院で大手術をしたことを知っていたからだった。最近になって、白内障の手術もしていた。坂本さんを担当したのは、小松真理医師。
わたしの4回目の診断も、したがって、女性の眼科医さんということになる。診察は一か月前の予約だった。ふつうは推薦状が必要らしいが、岩崎さんの口添えがあったので推薦状なしでの受診となった。小松医師の診察は、視力検査を入れて2時間半ほど。すべてがスムースだった。手術の説明と前後の生活の仕方について、淡々と説明してくださった。
年内は仕事が詰まっている。年明けの2月21日には、8度目の東京マラソンが控えている。結果的には、マラソン完走後の2月25日に事前検査。3月9日に悪いほうの右目、そこから一週間をあけて、3月16日に左目を手術することにした。左目は、まだ見えているのだが、両方をやってしまったほうがよいとの小松医師の判断に従った。
さて、手術までまだ4か月ある。決断を下したので気分は晴れたのだが、悪いほうの右目が急に見えにくくなってきたように感じる。心の在り方とは、不思議なものだ。