長い間、小川研究室の秘書を務めてくれた福尾美貴子が退職することになった。今月末までは、引き継ぎで出校してくれている。代わりに、内藤光香(みつか)が研究室に戻ってきてくれた。出産と育児で離れていたが、10年ぶりの復帰になる。
福尾さんは、K銀行でパートタイマーとして働き始めたところを、拝み倒して市ヶ谷の研究室に来てもらった。6年間、週3回、ドアツードアで毎日片道1時間半の通勤時間に耐えてくれた。通勤時間のあまりの長さに、彼女は黄色い電車(JR総武線)の中でたくさんの本を読んでしまったようだ。
彼女の仕事ぶりには、感謝の言葉もない。この6年間で、新しい仕事がどんどん飛び込んできた。著書も10冊ほど出ている。もしかして、彼女にいちばん感謝しなければならないことは、外部からの、とくにメディアからの防波堤の役割をしてもらったことかもしれない。
彼女がいなくなることで、わたしの業務が止まってしまうことを周囲も心配してくれた。よくしたもので、元秘書の内藤(みつか)に連絡をしたところ、「短い時間なら働ける」とのことだった。小さなお子さんをふたり抱えているので、まだ時間のやり繰りがたいへんそうだが、これも強引に頼んで通勤してもらうことになった。
この4月から、内藤が福尾の仕事を引き継いでくれることになった。おかげで、わたしの仕事がフリーズしてしまう状態は回避された。なにせ、福尾のおかげで、このところ仕事は増えるばかりだったから。でも、最愛の秘書(こんな言葉は世の中にはないが)を失うのは、やっぱりさみしいよね。
それでも、福尾がいなくなる5月からも、どうにか研究室の機能は維持できそうだ。外部との連絡の仕方はこれまでと変わらない。内藤の復帰で、また仕事が増えている。
早速、来月から、日経BP社(インタビューなど)、ダイヤモンドフリードマン社(レギュラーの寄稿)、小学館(ネット連載)がスタートしている。JFMAのほうも、「JFMAニュース」で企業経営者へのインタビュー(毎月連載)が始まる。そして、直木賞を狙うべく、夏からは、短編小説「東京下町石原一丁目 両国倶楽部」に着手をはじめる。
福尾さん、長い間、ありがとう! まだ3週間ほどあるので、よろしく!
内藤さん、ようこそ、ふたたび小川研究室に。わたしは、法政大学からの退職がまじかなのに、むかしよりさらに、パワーアップしています。「わんすけ先生」を、また、よろしく。