梅雨明けの軽井沢プリンスホテルから、満員御礼は猛暑節電の派生需要

 軽井沢プリンスホテル西館にて。日本生産性本部が主催する軽井沢トップセミナーで、分科会のモデレーター役を努めさせていただいた。10数年ぶりの軽井沢プリンスホテルである。2時間半のセミナーには、31名の方が参加してくださった。


川野会長の話しがわかりやすかったので、議論に参加した企業のトップたちの満足度も高かったと思う。ヤオコーのパート従業員、社内では「パートナーさん」と呼ばれている、の事例発表会、「感動と笑顔の祭典」(VTR)は、いつ見ても感動ものだ。

 セミナーが無事に終わったので、夕方からバイハス方面まで往復、8キロほど走った。さすがに高原だけあって、汗は吹き出しては来るが、かなり涼しい。冷房が効かない東京のオフィスが、いまさらながら、暑いことを実感する。

 長野新幹線のあさま号で、上京中である。プリンスホテルから軽井沢の駅まで送ってくれた運転手さん(理事長専属)が、話していた。「今年は、家族連れなど、例年になく混んでいる気がします」。
中国や韓国など、アジアの客はすくないらしい。代わって、日本人の家族連れが多い。実際、小学校入学前の子供を連れたファミリーが、やたら目立つ。

 梅雨明けが例年より早いのも一因だろう。しかし、東京から一時間少しで来られて、そこそこ涼しい軽井沢辺り、しかも、駅から直結の軽井沢プリンスなど、家族連れにはぴったしだろう。アウトレットモールもついている。

 日本景況は、悪くない。街角景気は、軽井沢の盛況ぶりによくあらわれている。お金持ちは、おかねもちだ。避暑目的という大義名分があれば、孫と娘を連れて、軽井沢プリンスホテルにやってくる。6千円、追加料金を払えば、平日はジュニアスイートに家族で泊まれるのだ。アジアからの観光客が来ない分の穴を、都会の年寄りたちが家族を引き連れて埋めている。

「水曜日に東京から来ましたが、平日なのに、いつもよりお客さんが多いですよ。金曜日の今日辺りは、また増えるんじゃないですか」と運転手さん。節電需要は、東京近郊の避暑地に。軽井沢、長野、山梨、熱海など、今年は、ペンションやリゾートホテル、地方の老舗旅館など、混みそうな気配があります。