ロシアからの留学生セーニャさん(IM研究科卒業生)と、昨年の今頃、台東区上野にある本社を訪問した。カイロをロシアで販売するためのヒアリングであった。たくさんのことを教えていただいたが、本日、白元さんが民事再生で破綻したことを知った。
もしかすると、ロシアで販売するカイロが、白元さんのホッカイロのPB商品になっている可能性もあった。某ホームセンターを通しての紹介だった。商売的にもおもしろ取り組みになる可能性もあった。ご縁ではあるが、セーニャさんは、関西の中小メーカーとの取引に落ち着いた。
配信記事を引用する。
「民事再生法の適用を申請し、経営破綻した白元の本社」=29日午後、東京都台東区
防虫剤「ミセスロイド」の製造で知られる日用品メーカー「白元」(東京都台東区)は29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破綻した。競争激化によって業績が伸び悩み、財務状態が悪化していた。東京商工リサーチによると、負債総額は約255億円。事業は継続する。
白元は、鎌田真社長の29日付引責辞任も併せて発表した。
白元は保冷剤「アイスノン」や防寒剤「ホッカイロ」などのヒット商品を生み出したが、近年は防虫剤市場で同業大手のエステーに押されていた。ことし1月には、主力商品「ホッカイロ」の国内販売事業を医薬品メーカー「興和」(名古屋市)に譲渡していた。
<解説>
ホッカイロの事業を「興和」に売却していたようだが、埼玉の古河にホッカイロの製造工場を持っていたはずだった。工場の写真などを見せてもらった。中国にも製品を輸出したり、中国で独自ブランド(パッケージやキャラクターを変えて)で現地工場で製造販売していた。
その製品事業が立ちいかなくなっていたのだ。歴史のある商品でコマーシャルは一世を風靡したものだった。その会社が破たんすることに。この知らせを受けたら、セーニャさんはどのように受け止めるだろうか?
彼女からは連絡がないが、いまはロシアでのカイロビジネスはどうなっているのだろうか?英語で論文を書いて卒業していったはじめてのイノマネの学生だった。