本日の授業(マーケティング論)で、院生に討議してもらいたいの課題は、「ユニクロとハニーズの海外(中国)事業」の展開についてである。ユニクロは、国内では雇用問題を抱えている一方で、アジア事業は好調である。ハニーズは、国内外ともに業績がやや低迷している。海外の二強との優位性を考えてほしい。
<テーマ討議2> ユニクロとハニーズの海外(中国)事業
(Q1)ユニクロが上海出店(2003年当時)で考えていた基本戦略は、「標準化路線」だったのか?「現地化路線」だったのか? いまから振り返って、その成否はどうだったのか?
(Q2)2014年4月現在、ユニクロのアジア事業(とくに中国)は好調である。
Q2-1 アジア事業戦略の3本の柱は、今後も方向性として正しいと思うか?
1 (ファッションやデザインより)素材、品質、機能性にこだわった独自商品の開発
2 アジアで圧倒的なNO.1になる
3 「旗艦店」によるブランドビルディング(話題作りと圧倒的なプレゼンス)
Q2-2 このアジア戦略は、欧州の二つの企業(ZARA、H&M)や中国ブランド(Metersbonwe)と比べて、競争優位性があるだろうか? 「イエス」「ノー」のいずれにしても、その理由を議論せよ。
(Q3)中国に日本企業として最大の店舗網を持つハニーズ(本社:福島県いわき市)は、同じ時期(2014年1月)に、中国事業の拡大を一時停止することを発表した。同社の月次報告によると、既存店(中国)の対前年度売上高は、80~85%となっている。同社の中国事業が低迷している理由は何か? 復活のためにはどのような方策が考えられるか?
なお、参考までに、女性向けカジュアルウエアブランドの「クロスカンパニー」(本社:岡山県)の中国事業は、香港ブランド(I.T.)と組んで好調である。