西畠清順さんとJFMA新春セミナーで対談:植物の時代がはじまる

 大学院のセミナー会場はすでに満杯。そんな状態なので、重ねてご案内をするのは気が引けるのですが、本日のJFMA新春セミナーは、プラントハンターの西畠さんをゲスト講師としてお招きしました。JFMA会員の栗原さん(栗原緑地)には、講演後のパネラーをお願いしています。

 

 西畠さんとは、一昨年、東京・代々木の「そら植物」で対談をしたことがきっかけで、いつかJFMAのセミナーで話してもらおうと思っていました。”プラントハンター”というと、世界中の森林や荒野をランクルかなんかを乗り回して、大きな希少植物を掘り出してくるイメージがあります。実際、西畠さんを有名にすることになった「NKHスぺシャル」では、そんな映像も流れていました。

 でも、ご先祖様(花宇)から何代にもわたって西畠さんがやってきたことは、ふだん見慣れない、あるいは、ふつうの季節では存在しようがない植物(草花や樹木)で空間を演出することでした。プラントハンティングは、そのための手段にすぎません。イベントなどで施設を訪れる一般人に、植物を通して驚きと感動を与えることだ、とわたしは解釈しています。

 21世紀は「植物の時代」が、わたしたちのテーマです。西畠さんは、その路線(植物を通しての感動提供)で仕事をされています。今回お招きした理由です。従来のJFMAのセミナーとは、一味違う趣向になっているかもしれません。

 

 なお、もうひとりのパネラーには、栗原緑地の栗原さんに参加していただくことにしました。栗原さんは、東京都の職員だったころ、当時噴火でたいへんなダメージを受けた三宅島の復興支援で活躍した人でもあります。

 栗原さんのその姿は、西畠さんが東日本大震災(2011年)に関わった姿勢と重なるところがあります。そのように感じて、栗原さんに参加をお願いしています。彼もまた、別の形ではありますが、植物のプロフェッショナルです。

 西畠さんの基調講演はもちろんですが、パネルにも期待してください。