5年ぶりで新幹線に忘れ物

 一昨日(3月28日)、セミナーで品川から名古屋に向かう新幹線に、レスポザックの旅行かばんを置き忘れてしまった。ひさしぶりのチョンボである。置き忘れの原因は、複合的だった。


まず、週末で電車がかなり混んでいた。いつもなら、足下か隣の席に大きな荷物は置いておくのだが、スペースがないので、危険な網棚に。
ひとりなら、それでも気持ちが張っているから問題はない。が、その日に限っては、松島義幸さん(JFMA専務理事)が隣に座っていた。相談しなければならない案件がいくつかあり、かなり長話になる。名古屋でひかり507号から降りるときに、つい注意力が散漫になっていた。
花粉症がひどいので、パブロンの鼻炎カプセルを飲んでいる。頭がぼわっとしていた。降りる間際に、お弁当を食べたばかりで眠たくなりかけていたこともうっかりの原因になったかもしれない。

 新幹線に旅行かばんを置き忘れてしまったことに気がついたのは、名鉄で豊明駅についた瞬間だった。名古屋駅からは二回乗り換えている。すでに30分経。
松島さんにそのことを伝えると、彼はまったく動揺することなく、わたしに一言、「先生、大丈夫ですよ」。自信満々に、「ひかり507は新大阪駅止まり。荷物は必ずしも見つりますよ。遺失物受取所に明日取りにいけばよいです」。
その場で、事務局の野口弥生さんに電話をいれてくれた。昼からはセミナーが始まるので、わたしたちは対応できない。

 落ち着いていたのは、松島さんが経験豊富だからだった(笑)。しばしば、電車に忘れ物をしているらしかった。松島さんは、新大阪駅に「遺失物承り所」が三ヶ所あることを知っている珍しい人だった。地下鉄の忘れ物は、銀座駅に集約されるらしい。そんなことにも詳しい!何回、置き忘れをしているのだろうか?

 とにかく、野口さんへの指示は実にてきぱきしていた。いや、手慣れていた。忘れた場所、号車番号、かばんの特徴などの伝えかたも。

 さて、セミナーが終わる頃に、新大阪駅に電話をしてくれた野口さんから、わたしにメールが入っていた。大阪駅にひかり507号、4号車14番CDの網棚に忘れたレスポのバッグは、見事に遺失物承り所にあった。

 野口さんからのメールは、以下のように続いていた。松島さんの予告通りだった。

(小川先生へ、)明日、新大阪駅の改札出口をでて、そのまままっすぐ西口に向かって歩いていくと、忘れ物承り所があります。レスポの白黒バックの引き取り番号は82153です。(重要)本人確認の身分証が必要になります。よろしくお願いします。忘れ物カウンターは朝8時から21時です。見つかって良かったですね。