「大阪三菱商事食品グループ/関西菱友会合同講演会」 レジュメ

 昨日、帝国ホテル大阪にて開催された講演のレジュメをアップする。
基調講演のテーマは 『5年後、10年後、20年後の食品流通』


『5年後、10年後、20年後の食品流通』

1 垂直的チャネルシステムの変化
・「チャネル・スチュワードシップ」(CSS)の考え方
  従来型: 海外で現材料調達 ~ 製造・加工 ~ 卸 ~ 小売 ~ 消費者
  未来型: チャネルスチュワード(チャネルの番人、コーディネーター)
       調達 ・ 製造・加工 ・ 卸 ・ 小売 → 消費者
・既存プレイヤーの役割を分析して、組み換えを行う

2 供給構造の変化
・資源不足の時代が到来か?
  円安とインフレに至る道
  本当の「買い負け」はこれから始まる(豪州での体験から)
・オーガニック農産物の台頭
  提案:有機JASの基準を変える → MWO(Made With Organic)
・国内にも農産物の供給基地を!
  国内農業の構造変化
  第一次産業から誰も担い手がいなくなったあとを妄想すると
  「サリナス化」=ストロベリーロード

3 アジア30億人市場への対応
・日本の食文化が世界を席巻する
・“現地化”をどのように実現すべきか? 「味の素」の事例
・日本の小売業とフードビジネスのチェーンは、アジアで成功する!
・ただし、経営の現地化がキーになる
  
4 競争構造
・A winner takes all! は本当か?
・イノベーションのタネをまくのは誰か?
・食の国際分業の正当性