わたしのコーヒー健康法: 朝のマグカップ2杯から仕事とランをスタート

 コーヒーの摂取は、健康によいことが科学的に明らかになっている。自分の場合は、朝起きると「MUJI製のマシーン」でマグカップ3杯分を入れる。こうしてブログを書きながら、そのうちの二杯分をすぐに飲んでしまう。残りの一杯分は、走り終わるか、仕事が一段落してから摂取する。



 29歳の時に、禁煙を断行するために、代替品としてコーヒーを飲むようになった。最初は口さみしいので、キャンディーやガムを口にしていたが、パッケージや紙を捨てるのが面倒くさい。大量の砂糖摂取でやや太り気味になる。そのために、この方法はすぐにやめた。代わりにカフェインが入ったコーヒーをとるようになった。
 その後の30年間で、ほとんど体重も変わらずにいる。病気もせず健康でいられるのは、一部はコーヒーのおかげである。コーヒー豆には「カフェイン」が含有されていることを知っていた。頭をすっきりさせるために摂取するようになったコーヒーなのだが、最近になって「ポリフェノール」(抗酸化作用がある)も入っていることがわかった。
 たしかに、60歳をだいぶ過ぎているのに、顔のしわや手のシミなどもわりに少ないほうだ。フルマラソンをするので、ずいぶんと紫外線を浴びているはずである(サングラスはしているが、最低4時間は肌をさらされっぱなしになる)。だから、ふつうにしていれば、老人斑がもっと多くてもおかしくはない。
 サプリメント(Q10やセサミン)を摂取してはいるが、わたしがいまこうして無事でいられるのは、マラソン(血液の循環と新陳代謝)とコーヒー(利尿・解毒作用)のおかげではないかと思っている。

 わたしの直感と経験を確認できる記事が、雑誌に出ていた。「日経ヘルス&プルミエフォローする メタボ改善、シミ予防…コーヒーの正しい飲み方」『日経ヘルス』(2012/10/7)という記事である。それよると、「コーヒーに様々な健康効果を期待できることが明らかになってきた。肌のシミ予防やメタボリックシンドロームの改善、抗炎症作用など幅広い」
 コーヒーに含まれる注目成分は2つあって、一つ目がポリフェノールの一種である「クロロゲン酸類」。「体のさびつき」を防ぐ抗酸化物質である。もうひとつは「カフェイン」。こちらは、脳の活動を活性化したり、疲労感をほどよく抑えたりする作用がある。内臓脂肪の減少を促進するなど、メタボの改善効果も期待できるという(「日経ヘルス」の記事の要約)。
 どちらも、わたしのが日常に経験している代謝作用が、科学的に論証されている。鈴木政登教授(慈恵医大)が行った実験によると、「コーヒーを飲んで運動すると、通常よりもエネルギー消費量が高まり、その状態が5時間持続した」。これもわたしの個人的な体験と符合している。カフェインには、炎症を抑える作用もあるのだそうだ。

 コーヒーを「飲む時間帯」についても研究が進んいる。わたしの場合は、午前中に2~3杯、午後に2~3杯が標準である。一日の摂取量は平均で5~6カップになる。夜は基本的にアルコールしか飲まない。
 「日中にこまめに飲む」というわたしのようなコーヒーの摂取の仕方も、体にはよいらしい。「紫外線によるダメージには、日中のコーヒーポリフェノール摂取が有効な対策になる」(近藤教授)。
 わたしは極端な低血圧(最高が100以下)で低体温(寒がりうさぎ)である。温かいコーヒーを朝に飲んで、体にスイッチを入れる方法が有効だという。日中の眠気対策にも有効らしく、これもわたしの眠気対策に符号している。だから、けがもしないのかな?

 ただし、コーヒーの飲みすぎには、注意しなければならないこともある。こちらも納得である。
 よく言われているのは、刺激物であるために胃腸に悪いことだ。これに対しては、ずいぶんと注意をしている。胃腸薬と併用しているので、いまはほとんど問題ではなくかったが。以前は、一度に3カップ以上を飲むと嘔吐を感じたこともあった。
 わたしの場合は、個人的には「利尿作用」が課題である。つまり、頻繁にトイレに立つことだ。会議の時などは、中座すると目だってしまう。座長などをやっていると、かなりやばいと感じることがある。参加者に失礼な感じを与えるからだ。
 長距離を走るときは、コーヒーを控えないと「トイレタイム」で、時間を大きくロスしてしまう。第一回の東京マラソン(2007年)などで経験した失敗である。レースの前も、まったくコーヒーを摂らないとなんとなく調子が上がらないが、取りすぎると尿意を催して、これはエライことになる。

 プラスとマイナスを総合すると、「コーヒーは健康にすばらしくよい」というのがわたしの結論である。
 過度に摂取さえしなければ、そして、タバコと併用しなければ、これほど素晴らしい効用をもたらす飲み物はないだろう。コーヒー万歳!である。