宮崎大学×法政大学の共同プロジェクトが、文部科学省への申請で最終段階を迎えている。「ブルーベリープロジェクト」は、宮崎大学が開発したブルーベリーの「葉っぱのエキス」を使ったサプリメントなどの事業化構想である。申請が通れば、10月には事業化の第一ステップに入る。
本日は、院生の吉井くんと早朝便で宮崎空港まで飛ぶ。宮崎大学の国武先生と申請のための最終調整をする。相談内容は、宮崎大学に、栽培技術とマーケティング開発ための新しいベンチャー企業を立ち上がることである。
並行して、東京側の法政大学IM研究科(小川研究室)と植物医科学研究科(西尾研究室)には、商品開発と販促および植物病理学研究のためのオフィスを構えることになる。
法政大学側でも、学内で連携組織を作ることになる。これは、「学・学・学」間の連携としてはまったく新しい形である。文部科学省が、”泣いて喜び”そうな連携の形ではないかと思う。
宮崎大学(国武研究室)では、この形(修正)での申請に代わると、関連会社や宮崎県との内部調整が必要になる。こういう場合は、相手側と直接お会いして交渉するのが懸命である。国武先生には、今回の件では何度も上京していただいている。最終調整段階では、われわれが宮崎に出向くの筋であろう。
そんな配慮から、本日は早朝便で宮崎に向かうことにした。吉井君や土井くんをはじめとして、「葉っぱ隊」(IM研究科・特別小川ゼミ)の6人がよく働いてくれている。このプロジェクトが日の目を見た暁には、IM研究科も新しい形でのプロジェクト研究がスタートできる。
ある意味で、わたしが夢想していたビジネススクール(IM研究科)の理想形である。複数の学生が共同でひとつのプロジェクトに関与する。そして、基本的に役割が異なる他の組織と連携する。異なる才能を持ったが人間が、共通の舞台組織でコラボレーションする。
そして、具体的な事業として、人と金を組織してベンチャー企業を創生する。その調整の中心に大学と教員がいる。ビジネススクールは、理論研究だけでなく、そうした応用面での役割を担うべきである。大学の理想の姿がそこにある。
それでは、国武先生とお会いするために、宮崎に向かいます。
吉井君とは、飛行機の中で、チェルシーフラワーショウの移転計画=「本庄プロジェクト」の相談もすることになっている。同じ日にスタートしたふたつのプロジェクトを、吉井君に任せているのも偶然なのだろう。