2013年IM研究科マーケティング論: 課題#5「ANAのブランド戦略」

 マーケティング論(2013年)の課題#5「ANAのブランド戦略」をアップする。参考資料は、鹿野(2013)「最新鋭の翼とやさしいおもてなし」と小川の提案書(2013)の二点である。

Q1 国際航空業種・業態部門で、「SQ(シンガポール航空)」が提供するサービスが、4年連続で顧客から最高位に評価されている。配布資料(鹿野の講演録と小川の解説)を読んで、その理由を簡潔に述べよ。<ヒント:講演録「スターフライヤー:顧客満足度3年連続トップの秘密」(2011年度CSフォーラム 第1回)」(小川の個人ブログ:2012年1月12日)も参考になる>

Q2 ANA(第二位)とSQ(第一位)の顧客満足の構造を比較せよ。両社のサービスへの顧客評価の違いはどこから来ているのだろうか? ターゲットの違いなのだろうか? 提供されているサービスの違いなのだろうか? 基本戦略のちがいなのだろうか? あるいは、両社の企業としての歴史や従業員の国籍の違いから来ているのだろうか?

Q3 「ANA のサービス診断カルテ」(授業内配布資料:新ブランドの提案書)を読んで、以下の点に関して自らの見解を述べよ。

(1)そもそも、Q2の違いを克服するための手段として、新たに「プレミアムブランド」を作ることは有効だろうか? 諸君の意見を問う(YES or NO)。どちらの場合でも、その理由を論理的にきちんと述べよ。
(2)「提案書」の背景説明の中では、「(現状のままで)プレミアム度を上げる努力は無駄に終わる可能性が高い」と述べられている。小川のロジックは、正しいだろうか?問題はないだろうか?
(3)提案書の中で例示されている企業以外に、全日空(ANA)がサービスブランドのグランドデザインを設計する際に参考にできそうな企業はあるだろうか? もしあるとしたら、具体的な企業名をあげて、その会社のベンチマークすべきポイントを列挙せよ。(複数企業でもかまわない)