2013年IM研究科マーケティング論: 課題#4「日本マクドナルドの商品・価格戦略」

 マーケティング論の「課題#4:日本マクドナルドの商品・価格戦略」をアップする。参考資料は、授業配布資料(上田 2003)と参考図書(原田 2011)である。授業時間中にさらに追加で、JCSIが調査している飲食業上位企業のCSデータ(2010~2013)を配布する(後に回収)。

Q1 藤田田社長時代の「日本マクドナルド」(1971~2003)」の基本マーケティング戦略はどのようなものだったのか? 上田論文(2003)などを読んで、理想と実際の商品・サービス戦略をまとめよ。<ヒント:藤田マクドナルドが日本社会に持ち込みたかった理想形と負の遺産>

Q2 上田(2003)は「マクドナルドがハンバーガーを低価格で提供できた理由」を3点に要約している。その3つについて、それぞれがどのようなメカニズムで低価格を実現できると説明されているか? また、この3つの要因は、本当の意味でマクドナルドに「長期的な利益」を生んだと言えるのだろうか?

Q3 原田CEOに交代してからの7年間(2003~2010)で、日本マクドナルドは業績を大きく回復させた。原田(2011)が考えた「反転のための戦略」を、「QSC+V」の枠組みから説明せよ。なお、Q2で述べた3つの要因は、原田社長でどのように扱われたのだろうか?藤田社長時代との違いを説明せよ。

Q4 2012年から突然、原田CEOの成功シナリオが崩れはじめる(12か月連続、既存店売上高対前年度比割れ)。どのような理由から、マクドナルドの業績が悪化しはじめたのだろうか? 推論にあたっては、参考資料(授業当日に配布:JCSIの飲食業上位各社の顧客満足度指標推移/2010~2013)を参考にせよ。<ヒント:原田CEOが7年間で実現してきた基本戦略そのものが、2011年後半からの業績悪化をもたらした要因かもしれない。その予兆はあったと見られる>