凶と出るか、吉と出るか?:厄除け大師のおみくじ

学部演習ネタが続く・・・
 先週のゼミで、ファクトリー・アウトレットモールの説明があった。


話の流れで、わたしたち家族は、数年前から元旦に、佐野厄除け大師にお参りに行く習慣があることを話した。御殿場、軽井沢、南大沢などと並んで、佐野にも大きなアウトレットモールがあるからである。お参りの帰りにしばしば立ち寄ることがある。ただし、元旦の日に限るので、モールの中にあるお店はいつも混雑している。
 ところで、お参りの最後の行事として、わたしを除く全員(息子の彼女と一緒のこともある)は、必ずおみくじを引く。わたしがおみくじに手を出さないのは、単に「凶」を引いて不幸な気持ちになるのがいやだからである。それほど実は、わたしは「げんをかつぐ」人間である。
 数年前から、家族のなかに「凶」を引くこと割合が多くなった。そのことも、わたしが佐野厄除け大師ではおみくじを引かない理由である。ゼミ生たちにたずねてみると、群馬県出身者がたくさんいて、わたしたち同様にしばしば厄除け大師にお参りしているらしい。わが家と同じ経験をしている子どもたちが群馬にはたくさんいることが判明した。
 試みに、他の学生たちにも、「神社やお寺で「凶」を引いたことがある人!」と挙手をしてもらった。いること、いること。約3分の2は該当者である。「浅草寺は凶の確率が高いといわれていますよ!」「川崎大師も!だから、凶に決まってるから絶対にくじは引かないです」との意見があった。お寺でアルバイトを経験した子は、「正月は凶の確率を高くしているかも・・・」
 凶を引いた場合のお客さんの対応は、二通りである。「(大)吉」になるまでおみくじを引き続けるか、「凶消し」のために、お札とかお守りを買うかである。どちらにしても、「吉」よりは「凶」のほうが神社やお寺さんの金儲けにつながりそうである。
 以上は、あくまでも町のうわさである。きちんと調査をして確かめたわけではない。まちがっていたら、ごめんなさい。佐野厄除け大師様。6年前にお参りをさぼったら、新年の2週間で、二度つづけて、新車をうしろから追突されたことを思い出した。佐野厄除け大師で、正月に凶の比率を操作しているらしいというのは、あくまでもうわさである。