構造計画研究所、講演会レジュメ: 「店づくりの戦略、売り場の科学」(2013年6月18日)

 来週火曜日(6月18日)に、(株)構造計画研究所(服部正太社長)で、「商機を逃がさない店舗内行動・購買履歴分析」というテーマの講演会が開かれる。場所は、東京中野にある構造計画研究所本社。基調講演を頼まれている。午後からの1時間。講演のレジュメを事前にアップする。

 
基調講演:「店づくりの戦略、売り場の科学」
講師: 小川孔輔(法政大学経営大学院)
日時: 2013年6月18日

1 来店者の行動計測が必要な理由

(1)羅針盤のない船とレーダーのない飛行機は運転不能

 なのに、実際は、「非計器飛行」による企業経営が行われている!

 事例1:フラワーバレンタインのキャンペーン

      結果: 2013年2月14日

      ターゲット(20代・30代男性)が

      狙いの通りに花を購入してくれているのか?

     → 計測=客数のカウント

2 行動計測の3点セット(計器飛行のために持っておくべきツール)

(1)来店者の行動理論

 買物客は、どのように動き回っているのか?

 購買者行動理論、消費者行動論

  → カーン&マッカリスター(2000)『グローサリー・レボリューション』同文館

    JR東日本企画(2012)『移動者マーケティング』日経BP

(2)行動計測の方法

   社会学的なアプローチ(行動観察法)

  → パコ・アンダーヒル(2001)『なぜこの店で買ってしまうのか?』早川書房

    小川研究室(2004~)「マーケティング・フィールドワーク」

(3)計測手段の多様化
  
  → 赤外線カウンター、監視カメラ(+分析ソフト)

3 棚の法則、売り場の原理

(1)売場づくりに関する5つの原理

(2)棚割りに関する6つの法則

(3)店舗環境と店頭プロモーション

(4)インストアプロモーションについての通説

4 行動観察の事例

(1)事例2: ロック・フィールド

 ほんとかいな? 最適な客だまりは、行列が1.5人の時

 4レジカウンター ~ 6人 (行動観察の結果)

(2)事例3: 静鉄ストア宮本町店(関連販売)

  デジタル・サイネージの活用

  ギネスビール(売り場)の背後の棚にチーズを置いたら、
  その結果、売上が5倍になった!

(3)その他