マーケティング論の最終課題を、二つアップしておく。これで本年度の課題は最後になる。成功を祈る。頑張って回答を! 提出は3週間後になる。
課題# 「劇団四季」
(Q1)JCSIの調査では、レジャーイベント業界の御三家がつねにCS上位にランクインしている。第1位「劇団四季」、第2位「TDR(東京ディズニーリゾート)」、第3位「宝塚劇場」である。なぜ、第1位と第2位のランクが3年間変わらないのだろうか?顧客とマーケティング手法のちがいから説明せよ。
(Q2)サービス・マネジメント・システムとして見たときに、宝塚劇場と劇団四季との違いはどこにあるか? 「佐々木典夫氏の講演録」(配布資料)を参考に、劇団運営の立場から違いを説明せよ。また、あなたは劇団四季のCSが宝塚劇場よりも一貫して高いことを納得できるか?
(Q3)①「劇団内での競争」(内部と外部)と②「技術の標準化」が劇団四季の今日の成功をもたらした最大の要因である(小川のコメント)。このような現象は、その他のサービス業においても観察できるだろうか?あるとしたら、具体的に例(組織名、社名)をあげて、内容を説明せよ。
課題# 「ランナーズ」
(Q1)RBS(旧ランナーズ)が、30年間の日本のランニングブームを牽引してきたと言える(たとえば、第一回以降の「東京マラソン」の運営は、その裏方にRBSなしでは考えられない)。それでは、どのような点からマラソンブームの隆盛にRBSは貢献してきたと言えるだろうか? サービス・マーケティングの視点から具体的にその貢献を整理せよ。
(Q2)RBS(橋本社長)の経営方針は、「イベントマーケター」としてはやや異質な事業展開をしている。経営方針の独自性はどこにあるのだろうか? また、ランニング(R)とバイク(B)とスイム(S)で成功したRBSだが、3つを組み合わせ競技(トライアスロン)では事業に成功していない。それはいったいなぜだったのだろうか?理由を推論せよ。
(Q3)「経営者はなぜ走るのか?」という書籍の企画が、筆者(小川)と日経新聞出版社の間で進行している。たとえば、マクドナルドの原田CEO(4時間2分)、青山フラワーマーケットの井上社長(3時間30分)、ケンコウコムの後藤社長(4時間6分)などが代表的な長距離ランナーである。さて、彼らがマラソンを走り続けている理由はどこにあると考えられるか。彼らになりきって妄想せよ! (ちなみに、小川教授は、3時間57分)