初校ゲラが届く 小川×小川訳(2013)『チャネル・スチュワードシップ(仮)』ダイヤモンド社

 昨年12月27日に告知したように、翻訳のゲラが上がってきた。元院生で現在はドイツの洋食器メーカー「ビレロイ&ボッホ」の日本支社長をしている小川浩孝さんと取り組んできた本の初校である。ランガン教授の本は、3月末に出版できることが確実になった。



 いまのところの課題は、原文で10ページに及ぶ脚注(引用文献だけでなく、説明部分も少なくない)をどうするのか?もし脚注を入れるとなると、メイン翻訳者の小川さんの時間が必要になる。さらには、ページ数が増えるので、単価がアップする。
 というのは、ゲラの段階ですでに、総ページ数が415ページになっている。巻末の参考文献と索引(青木恭子さんに作業を依頼してある)を加えると、この分で20ページは占有する。合計で480ページの大作である。そうなれば、想定していた設定価格の2800円はまったく無理になる。
 本書に関して言えば、わたしたちは初版の印税を辞退している(通常は、翻訳者に6%程度支払われる)。それどころか、かなりの数の本を私的に買い上げることで、どうにか刊行にこぎつけたものである。

 これまでも、7冊の翻訳をしてきたが、今回がいちばん厚い本にはなりそうだ。厚みで3~4センチは、M本(マーケティング入門)に続く厚さの本である。「生涯で身長の高さに届くだけの本を積み上げる(166CM)」という目標には、大きな貢献をしてくれそうだ。
 「はしがき」はすでに出来上がっている(12月27日)。小川さんにも、訳者としてのはしがきを付け加えてもらいたいが、来週にかけては、415ページの校正作業が彼を追いかけている。
 ダイヤモンド社の編集担当者である佐藤和子さんへ、今朝がた小川浩孝さんからメールが行っていた。「ちょっと文章がかたいので、やわらかめに直します」とあった。わたしとしては、「(それを)やりはじめると時間がかかるぞ!」と警告してあげたい気持ちになるが。
 しかし、小川さんにとっては、自分で手掛けた最初の本である。だから、深い思い入れがある。だから、思う存分に腕を振るってほしい。100%自由にお任せしている。 

 さて、これから皇居に走りに出る。10KM(皇居二周)の月例レースである。50分を切れるかどうか?ちょっとむずかしいか。欧州旅行の時差ぼけから、からだがやっと戻ってきたところである。
 スタート地点は、桜田門の時計台前。そこまで走っていくので、全体では18KM程度、走行距離が稼げることになる。今月は、月間200KMを目標に設定している。海外旅行が多いので、達成はぎりぎりになってきている。
 小川さんは、週末を校正作業にあてているだろう。申し訳ないが、私のほうは、走った後の時間は院生の修士論文指導に充てることになる。うまくかけているだろうか?

 *レース結果は、49分14秒(前半24:57、後半24:17)でした。