セミナー研修の成果から:上手なPDCAの回し方と、正しいピボットのタイミング

 「サクシード」(本社:宇都宮市、水沼社長)で、マーケティング実践講座を担当させていただいている。5回連続で各回が2コマ(180分)。本日が最終回になる。ブログの最後に、全5回のスケジュールを紹介する。はじめての試みだったので、どのような展開になるか心配だったが、講義と演習(個人、グループ)の組み合わせで、当初に思っていた以上の成果が得られた。

 

 このタイプの連続セミナーは、今後も企業や部門組織向けに、請け負うことが可能そうだ。今回は、中小企業の幹部を対象とした連続セミナーだった。講義の途中で、自習とグループワークを挟んである。全体のセミナー企画は、以下に示すとおりである。

 

 最初に、基本的なマーケティングの仕組みを説明した後(第1回)、テキスト(小川孔輔著『値付けの思考法』)にしたがって、「値付けについて」の方法論を講じた。演習は、アクアベーカラー(100円パン)の値上げについて。

 第2回は、演習とプレゼン(アクアベーカリー)、第3回は、PDCAサイクルの回し方(自社の事例発表)のあと、商品開発の事例紹介(テキスト:小川孔輔『マーケティング入門』)。そして、最終回のプレゼン(商品開発提案)のために「本わさびの温室栽培」の現地説明(新潟県糸魚川市のSKフロンティア)。第4回の「わさびの実物」の提供と、ピボット(新規事業の転換)について3つの事例の紹介。本日は、第5回目で、最終発表になる。

 

 講師として、この企画の最大の成果は、「PDCAの上手な回し方について」、勘所が分かったことだ。これは、いずれブログで紹介することする。お楽しみに。具体的にグループ課題に対して事例を整理して、タイプ分けができた。そして、最終回は、ピボットに対するコメントになる。

 

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セミナー内容

1回目

1、マーケティングの仕組み

講義:マーケティングの基礎
2、値付けについて

講義: 値付けについて 理論編
講義: 値付けについて 思考法編
(コロナ禍ウクライナ侵攻円安で変化した顧客と競争環境の分析)

グループワーク:    アクアベーカリーのポジショニングと4P
3、次回予告

 

2回目

1、値付けについて

発表:アクアベーカリーのポジショニングと4P
(必要に応じて、演習にために時間を作ります。)

2、PDCAについて

講義: PDCA事例紹介
グループワーク: PDCAの事例 成功例 失敗例
3、次回予告

 

3回目

1、PDCAについて

発表:自社のPDCAの事例 成功例 失敗例
(必要に応じて、演習にために時間を作ります。)

2、商品開発について

商品・サービスの開発プロセス、事例企業紹介

講義: 商品開発プロセス
講義: 糸魚川わさびの事例説明
グループワーク:    わさびを使った新商品とその4P ⇨発表は最終日
3、次回予告

 

4回目

1、ピボット事例

講義: ピボットについて
講義: ピボットの事例紹介(3社の事例、ブルーミー、相模屋食料、ロック・フィールド)
グループワーク: 貴社の暗礁に乗り上げている企画・事業・商品を
ピボットし、生き返らせる

捨てないで、軸を変えずにちょっと変えると・・・というアイデア出し

⇨ 発表は最終日

 

5回目

1、 グループワーク続き (わさびの商品開発とピボット)

2、 グループワークの発表とフィードバック

わさびを使った新商品とその4P
ピボットして生き返らせる商品・サービス