「鶏めし弁当」(松川弁当店×法政大学)の販売個数が、今月中には1万本に到達する見通しに

 昨年11月に、食品スーパー・ヤオコー(本社:川越市)で新発売になった「鶏めし弁当」は、11 月下旬から順次、東京駅の中央コンコースでも販売されるようになった。『読売新聞(首都圏版)』に学生たちが登場した効果で、1月の「京王百貨店」(駅弁フェア)でも採用された。

 現在の販売先は、東京駅(セントラルストリート)、上野駅(NRE上野)、ヤオコー(118店舗、駅弁フェア)、京王百貨店(駅弁フェア)の取り扱いになっている。
 ヤオコーと京王は、フェアでの扱いなので常設売り場ではない。数量的にコンスタントに出ているのは、東京駅の中央コンコースにある「駅弁屋祭」である。
 平日の販売本数は40~50本、週末の発注数は60~80本である。こちらも、駅弁祭りがあるときは、販売本数が100~120本になる。
 
 昨夜、11月以降の販売データ(集計値)が、松川弁当店から送られてきた。
 集計されたデータによると、11月は2170本、12月は3810本であった。2012年2か月間の累計では、約6000本になる(販売先別の詳細は省く)。
 今年に入って、1月には、京王百貨店のデータが加わることになる(数量的はごく少ない)。東京駅と上野駅の発注数は、1月も同程度の本数である。ヤオコーでは取扱い数量が減少気味だが、ほぼ同数の販売を見込んでいる。
 したがって、1月中には、「鳥めし飯弁当」の累積販売本数が1万本に達する見通しである。

 学生たちからは、鶏めし弁当を試食した感想を受けて、商品の改善提案が出ている。その中には、厳しいコメントもある。松川弁当店によると、ゼミ生や院生の意見を反映して、その後は、味付けとご飯の炊き方を変更したとの連絡が入っている。
 わたし自身はまだ、味付けを変更してからの「鳥めし弁当」は試食していない。いずれにしても、東京駅(NRE)からの発注数には大きな変化が見られない。良くもなし/悪くもなしの状態なのか、それとも、セントラルストリートの強力な販売力のおかげなのか。そのあたりの事情が、完全には把握し切れていない。
 このままの調子でいけば、今月中には、累計販売数で1万本を突破することはまちがいがない。一昨年の秋に発売した「山形プレミアム弁当 秋」の累積販売本数は、8週間で1万2千本だった。だから、「鶏めし弁当」にとって、1万本はひとつの節目ではある。

 鶏めし弁当に関しては、大幅な改善案を提出してから1か月が経過している。駅構内や車内で取り扱う駅弁の企画変更には、かなりの時間がかかるようだ。学生たちの提案には、使用している材料や内容量、販売価格などについての指摘が含まれている。
 良いものを作るには、開発してそのままではだめである。お客さんの評価を、細かく作り手側にフィードバックして、つねに商品に改良を加えていかないといけない。
 売れているのはよいことなのだが、わが研究室としては、顧客満足度の高い商品をマーケティングすることに対して、しっかりと製造責任が果たせているのか心配である。なるべく早めに、リニューアルの報告を待ちたいところだ。