年賀状の住所録をプリントして、タックシールを貼り終えた。義父がなくなったので、昨年は喪中はがきを出した。年賀状は二年ぶりになる。はがきにシールを貼りつける作業の途中で、二年間で亡くなった方のシールは除外していく。
年々その数は増えてきている。この2%という数字は、世間一般では多いほうなのだろうか?それとも、標準的な数値なのだろうか?大きいということはなさそうだ。
わたしは、若い現役学生・院生(20~40歳)を教育している。そのこともあって、年賀状をもらう相手の母集団平均年齢はかなり低くなる。そう考えると、2%という数字は、平均よりは低いのだろう。
いつか学生を世の中に送り出さなくてよくなる。あと4年で定年を迎えるわけだ。そこを過ぎると、次第に2%の確率が10%くらいまで上がっていくのだろうか。
わたしの周囲で、大学や仕事で知り合った先輩教授や経営者は、年齢が70代から80代にさしかかっている。人間には寿命があるので、一年後に高齢者が亡くなる確率は、当然ながら高くなる。
しかし、驚いたことに、去年から今年にかけて亡くなった方は、年齢がけっこう若いのである。法政大学の元同僚・天野倫文くん(最後は東京大学)は30代だった。キャリアデザイン学部教授の外川洋子さんも還暦になる前に病で倒れられた。その他でも、周囲で夭折された有為な人材は少なくない。
法政大学教授だったお二方は、縁があって、わたしが採用に関与した人物である。ふたりとも誠実な人柄で、死ぬ直前まで一生懸命よく仕事をなさっていた。
美人薄命、善人短命である。ご冥福を祈りたい。
さて、年賀状の印刷を自家製にしてから20年ほどになる。それ以前は、印刷屋に出していたのだが、面倒くさいのと高コストになるので、自家製に切り替えたのである。
ただし、自宅のカラープリンターでの年賀状印刷には問題がないわけではない。正直に言えば、出来栄えだけならば、専門家に任したほうがきれいに仕上がる。自家製の年賀状は、インクの質も紙質も必ずしも完璧にはできない。
インハウス製作で良いところがあるとしたら、相手に応じて文面を自在に変えることができるところだろう。わが連れ合いは、親戚向け、友人向け、趣味の知人向け、一般のつきあいの別に、数種類の年賀状を作成している。
あの方式だと、あまり関係のない(他人としては見たくもない)相手の子供や孫、家族の写真を一般人に向けて送らなくて済む。外注するとこれができない。IT技術の向上に、もらう方も、やれやれである。
わたしはと言えば、今年の文面は、いつものように一通り(ワンパターン)である。流儀を変えるつもりはない。あけまして、で文章が始まり、花の仕事の成果、マラソンの記録、最後にようやく本業の話と続く。
良きにつけ悪しきにつけ、基本形ができているので、文面ができるまでには、ものの30分もかからない。本当に、このごろ悩むことが少なくなった。
というわけで、これから、完成した474枚の年賀はがきを、近くの郵便局(西白井駅前郵便局)に投函しにいく。それから、10Kを走って、JFMAの忘年会@東京駅である。
年賀状が終わると、ようやく年越しの準備にかかる。