小川流、目標の立て方: 具体的でややハードルを高く設定すること

 進むべき方向を決めるときは、具体的な数値で目標を定めることにしている。実現までの時間を特定しないのが特徴である。単に「いついつまでに××を実現する」ではなく、たとえば、「一生かかって、身長の高さ(166㎝)になるまでの数の本を出版する」などである。



 目標設定は、具体的に数値で示す。ただし、「夢に日付をつける(実現までの時間指定)」というワタミ流が推奨されるが、わたしはあまりこの手法はお勧めしない。生き方が窮屈になるからである。実現すべき「到達目標」が重要なのであって、そのための「手段」と「時間」は特定しない。
 なぜならば、実現が難しくなったら、時間を引きのばすことができる。さらには、時間に余裕があるので、到達のための手段を変更することもできる。
 たとえば、わたしが先月までに出版できた書籍の累計は35冊になった。すべての本を横にして床から積みあげたら、高さは80センチになる。しかし、10年ほど前に密かに定めていた到達年齢(70歳)までには、到底、目標が達成できそうにもない。
 そこで、「70歳までに」を「一生かかって」に、到達時間を変更した。あるいは、新しく増刷された場合は、その限りにあらず。高さを計算するときには、増刷分を参入するなど、規則を柔軟に変えるのである。
 「先生、ずるい!」とよく言われる。でも、そうした非難の声はまったく気にしない。ルールは自分で定めるのだ。

 ちなみに、いままでに到達できた目標は、以下の通りである。

(1)マラソン47都道府県制覇(15年かかって、2010年10月に達成:ハーフ以上の距離)、
(2)大学教授を20人生み出す(今春、内田学君:共栄大学で達成)
(3)IFEX(花の国際展示会)をアジア最大規模に(2010年、出展社が1000社を超えた)

 そして、以下は、これから実現、達成したいことである。

(1)身長の高さまで書籍を積み上げる(現在、35冊、約80センチ)
(2)JFMA(花業界)のメンバーから、IPO(株式公開)を10社生み出す(まだゼロ社)
(3)教え子の数を1万人に(現在、9800人、院生が約800人)
(4)フルマラソンで、65歳まではサブフォー(3時間台)を維持すること

 年齢を経ると、ハードルを上げていくのがむずかしくなる。だんだん心理的につらくなってくる。でも、頑張ります!と宣言します。