新刊書を、どのカテゴリーに分類すべきか?(アマゾンの分類はいかに!)

 『28歳の仕事術』の著者たち3人と、麹町の「青山からす亭」で、内輪の打ち上げをやった。日経新聞出版社の大竹編集長も同席してくださった。そのとき(4日)の話題である。「(自分たちの本が、)アマゾンでどのジャンルに分類されるのかな?」が彼らの関心事だった。

 わたしの推測だが、著者たち3人が、カテゴリー分類を気にしているのには、二重の意味がある。

 ひとつは、書店に置いてもらうときに、どの売り場に陳列されるのかに影響するからである。わたしたちが、広告や書評で見た本を探すときに、あるいは、友人から紹介された本を書店で探すときに、書店の売り場の分類を手掛かりにする。
 もちろん、いまは売り場に置いてあるPCで、ジャンルと棚を検索することもできるが、だいたいは、そのまま「マーケティング」とは「投資。企業経営」など、売り場のボードを目印にして、売り場を動き回るものだ。

 もうひとつは、ランキングの売れ行きの順位が、カテゴリーに依存するからである。競争が混み合っていない分類ならば、売れ行きの順位が比較的だが、上位に来る。わたしの本は、実は、あまり込み入っていないカテゴリーに属することが多い。

 なので、最近出版した小川先生の本を例に挙げてみる。アマゾンでは、つぎのような分類になっていた。

1 『しまむらとヤオコー』小学館は、
  本 > ビジネス・経済 > 産業研究 > サービス・小売 > 小売

 分類に迷いは見られない。誰が見ても、タイトルの二社は、小売業である。

2 『異文化適応のマーケティング』ピアソン柳原は、
  本 > ビジネス・経済 > マーケティング・セールス > 一般
  本 > ビジネス・経済 > 経営学・キャリア・MBA
  本 > 投資・金融・会社経営

 こちらのほうは、分類に迷いが見られる。マーケティング一般とされるのはわかるが、経営学・キャリア。MBAは、どんな、ものだろうか? 最後の、投資・金融・会社経営は、明らかに外している。

3 『28際の仕事術』日経新聞出版社、のほうも、
 アマゾンの分類担当者は、昨日になって、結論を下してくれた。

 出版社: 日本経済新聞出版社 (2011/8/2)
 Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 – 8,161位 (本のベストセラーを見る)
 101位 ─ 本 > ビジネス・経済 > ビジネス実用 > 仕事術・整理法
 865位 ─ 本 > 投資・金融・会社経営

 おもしろいのは、仕事術・整理法に分類されたことである。そして、このジャンルには、競合がひしめいていることがわかった。101位である。
 さて、著者の学生たちは、この分類を喜ぶのか、悲しむのだろうか。あるいは、、、