これで、全国紙4紙(朝日、読売、毎日、日経)には、すべて広告が掲載されたことになる。このごろ、『しまむらとヤオコー』の販売は、勢いが止まったようだ。ただし、朝日新聞に広告が掲載されると、また順位が3ケタに上昇するだろう。
これまでの経験によれば、全国紙の一面連合広告(小学館)の効果は、アマゾンで即日に在庫がなくなる傾向があった。通常は、20冊から40冊の在庫数である。3日から5日は、広告の効果が持続するらしい。アマゾンの販売数(在庫数の逆数)の時系列を見ていると、だいたいの傾向が読める。
というわけで、有店舗書店(丸善、紀伊国屋、ジュンク堂)など、全国の販売予測数は、アマゾンの約20倍と考えてよいらしい。わたしが知る、ビジネス書としての経験値である。
したがって、6月の新聞広告(読売)の際は、一週間の間に、アマゾンでは約50冊(推定)売れたようなので、全国推計値は、ほぼ1000冊である。
もちろん、この千冊は広告の純粋な効果ではない。大学の課題図書に指定されたことで、400冊以上が売れている。その分を差し引いて考えてなくてはいけないが、こうした経験値を書籍販売の予測に活用することはできるだろう。
これから、10月にかけて、小川先生が関与して、4冊の書籍が発売される。
8月の『28歳の仕事術』日経ビジネス人文庫(初版1万部)、9月の『ブランド戦略の実際(新版)』日経文庫(初版8千部)、10月24日の『気になる値段のカラクリ』青春出版社(初版1万8千部)、10月14日の『新版、お花屋さんマニュアル』誠文堂新光社(初版6千部)。
この法則が当てはまるかどうかを、この4冊で確かめてみたいと思っている。