善光寺ラウンドトレイル(ショート8K)は、34秒オーバーで2時間を切れず、、、

 4月23日(土曜日)に開催された善光寺トレイルランで、ショートコース(8KM)を走りました。足切りのタイム以内(3時間?)では楽々完走できたのですが、二重の意味で悔しい結果になりました。まずは、ゴールタイムが2時間を切れなかったことです。34秒オーバーの2時間00分34秒。それでも、ハーフマラソンならば優秀なタイムですが、、、

 

 そして、男子8Kの総合順位を見たかみさんから、「しみじみ見たらすごい順位ね」とのコメント。短文ながら、わたしの胸を打つ感想でした。完走証には、「ショート8KM男子(2時間00分34秒)」とあります。他の家族の反応も、やや哀れみに近い同様な感想でした。

 確かに賞状の下面には、「総合順位135位(出走人数:141人)」とデータがプリントされています。自分ではあまり意識していなかったのですが、わたしの後ろにはわずか6人しかランナーはいないのでした。標高差500メートルを、3度も昇って降りる厳しいトレイルのコースでした。

 わたしは、トレイルランとしては素人同然です。そのわたしが、その辺の猛者に交じって走るコースでした。いたるところで、砂利と木の根っこがむき出している山道。蛇行する登山道の厳しい環境でした。

 

 実は、昇りはほとんど全部、ひたすら歩いていました。急斜面を下から上を見上げると、もはや走って登山道を昇っていく気力も体力も残っていません。中間点のエイドがある4KMまでは、ほとんど余力なしの状態でした。

 後半になると、30分前(10時10分)にスタートしていた「ロングコース(20KM)」のランナーに、後ろからすいすい抜かれる屈辱です。彼らは、すでに15KMを走り終わっているのです。わたしはといえば、いまだに4KM地点の少しだけ先に来ているところです。

 狭くて傾斜が険しい山道です。トレイルの走りに自信のある彼らは、「すいません、左側を通ります!」と声をかけてきます。過去の栄光がいまや屈辱に変わります。いまから約20年前、50歳前後のときのことです。平地でハーフマラソンを走ると、1000人中の順位は、上からほぼ20%でした。ハーフのゴールタイムは、1時間40分~45分。1時間50分をオーバーした記憶がありません。平均で200番前後の順位でした。

 当時は、それを普通に感じていました。実は、50歳前後のふつうのランナーにしては、振り返ってみれば上出来だったわけです。そんなわけで、やはり後続にランナーが6人しかいないことは、プライドの高い老人ランナーには屈辱だったのでした。でも、完走できたのだから、良しとしてほしいよね(かみさんへの言葉)。

 

 ここで、言い訳をさせてください。屈辱的な結果になったのは、もうひとつ別の要因がありました。

 東京マラソン(2022年3月6日)を完走(完歩)したあと、足腰がまともに走れる状態ではなかったのでした。しかし、わざわざ善光寺観光(御開帳)を兼ねてのトレイルランは、絶対に外したくなかったのです。長野の善光寺御開帳は、7年に一度のスペシャルイベント。トレイルラン無しの御開帳はあり得ない選択でした。

 どうしても山登りを終えておかないと、「阿弥陀如来」さんのご利益がないように感じていました。そのため、ショートコースを、這ってでも完走したかったのでした。その結果が、2時間00分34秒(男子総合順位が135位)という結果に落ち着いたわけです。

 最後のトレイルランは、記憶にないくらいの昔のような過去だったような。データを調べてみるとわかるが、もしかすると10年以上前? いま高知の造り酒屋に勤めている川村君と走ったのが、あれが最後だったような気がします。埼玉県の奥秩父で「小鹿野トレイル(12KM)」を走ったのではなかったか? あのときも、川村君にぼこぼこに負けたはずでした。

 つぎの大会エントリーは、5月3日の柏市で「柏の葉爽快マラソン」(10K)のようです。そのころまでには、体力を戻しておかねば。ついでに気力もです。