ハーバードビジネススクールの教材に、オランダの花産業が選ばれる

 「次は、先生たち(日本の花産業)の番ですね」。オランダ在住の山本清子さんから、メールで激励された。ハーバード大学の有名教授、マイケル・ポーター氏が、オランダの花産業の事例を、教材として作成したという記事が、オランダの雑誌に掲載されている。


この記事の存在を教えてくれたのは、オランダ在住で、JFMA海外顧問の山本清子さんである。とうとう、オランダの花産業がハーバードのケースに選ばれたのか。そして、日本の花産業が大成功すれば、ハーバードの事例に登場することも夢ではない。

 ちなみに、花産業の事例としては、インターネット花小売業の「1800-FLOWERS」がある。いまは創業者のジムは、すでに引退しているはずである。

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「Harvard大学でオランダの花産業についての科目ができる」(2011年6月28日)
 日本語訳:山本清子氏(オランダ駐在、JFMA海外顧問)
 
ハーバードビジネススクールが、FloraHolland(オランダ花き協会)ともに、オランダ花卉部門についてのビジネスケースをMBAの一部として開発する。
 
Harvard Business Schoolで講義を行っている、世界的に著名な経営学者Micheal Porter氏(注:産業組織論をベースにした経営戦略論で有名)が、FloraHolland RijnsburgのローケーションマネージャーであるDirk Hogervorst氏とオランダの教授Van Eenennaamととに、Dutch Flower Cluster Case(注:オランダ花産業の産業集積)について、学生用に開発する。このケースでは、オランダにとっての花卉業界の重要性とこの業界の力量について話した。
 
ビジネスケースは、Porter氏により、初めて4月に講義され、現在は、これが講義の標準的なプログラムとして取り入れられている。このケースでは、Harvardのその他の全ての教育課程にも利用可能である。
 
Harvard Business School とFloraHollandの協力体制は、Van Eenennaam 教授が講義しているNederlandse Nyyenrode大学を通して実現したものである。Hogervorst氏は、そこで、客員講師として花業界について何度も講義を行った。
 
出典元:© Vakblad voor de Bloemisterij