DIY協会から、会員企業の販売統計が送られてくる。6年前から「DIY白書」の総括部分を執筆している関係である。大手40社の速報データである。このブログでは、HC関連の月次統計に触れることはないが、今回は例外である。HCの売り上げが6カ月連続で伸びているからである。
注意していただきたのは、サンプル調査なので、以下のデータは、あくまでも速報である(2011年6月)。カバーしている店舗チェーンは、全国のホームセンター3234店、月次売上高2366億円。捕捉率では、60~70%程度だろうか?
驚くべきことには、全店の売り上げ高が、対前年度比で10%、既存店ベースでも7.2%伸びている。ほぼ全部部門で、売り上げが伸びている(例外は、二部門のみ)。対前年度で、+39%も伸びている部門(電気)がある!
以下では、詳しく、データを紹介する。
1 時系列データ
全店の売上高、対前年度比(既存店)
2011年
1月 104.5 (101.7)
2月 104.6 (102.3)
3月 111.1 (108.3)
4月 107.0 (104.5)
5月 103.3 (100.8)
6月 110.0 (107.2)
2 部門別対前年度比(2011年6月)
(1)DIY素材・用品 111.3
(2)電気 139.2
(3)インテリア 123.5
(4)家庭日用品 107.1
(5)園芸・エクステリア 109.0
(6)ペット 99.4
(7)カー・アウトドア 98.5
(8)カルチャー 113.3
(9)サービス業務 113.0
(10)その他 110.6
言うまでもないことだが(DIY協会のコメント)、半分の10部門で、6月は対前年度比率で、売り上げが10%を越えている。その要因は、とにかく、震災後の特需(節電対策、復興・地震に対する補強、備えなど)である。その周り(エクステリア)だけでなく、インテリア(インドア)の需要も大きいのがわかる。
しかも、近年は低調だったはずの「電気」部門が、地デジ対応で大特需が生まれている。(わが家もその対象家庭のひとつなのだが、いまだにアナログである(笑い、いつか買うんだろうな)。
しごとで関連する、園芸・エクステリアも絶好調である。3月の震災直後は落ち込んだが、そのあとは、園芸関連の植物の動きも悪くない。海外(欧米)は事情はそうでもなさそうだ。
ごく簡単に、ご報告まで。ダブル特需。