シリーズ連載「気になる値段のカラクリ」、単行本化が決定

 2008年9月号から『BIG tomorrow』に連載している「気になる値段のカラクリ」が単行本になることが決まった。昨日、編集会議でゴーサインが出た。B5版で96ページ、2色刷りである。値段は、1000円。コンビニで売るので、大判の設定である。参考書のサイズである。


2011年8月号で、連載は38回目である。書籍化にあたっては、全部で45話が必要だから、これまでの原稿に、さらにに7~8回分を書き加えることになる。いま、金谷史子さん(連載担当者)と仁岸志保さん(書籍担当者)と、3人で追加のテーマ選びの相談をしていた。
 初版で一挙に1万8000部を刷るらしい。コンビニで販売するので、雑誌感覚なのだという。2万部近くの量を一挙に刷るのは驚きだが、考えてみれば、全国にコンビニは約五万店はある。一店舗に一冊では、それでも足りない勘定になる。

 金谷さんによると、コンビニでは、最近は雑誌が売れないらしい。今回のような、娯楽でありながら、ちょっとした知識も得られるような実用書にニーズがあるとみて、出版社の書籍部が、ムック版サイズの軽い実用書や教科書的な図解入り解説本を刊行している。
 若いビジネスマン向けの「BIG tomorrow」のような雑誌は、コンビニでも販路を確保している。雑誌の代わりに、薄くて大判の書籍で棚スペースを確保することを狙っているのだろう。
 それにしても、コンビニに置かれる書籍の作者(ライター)になったのだと、感慨もひとしおである。このごろ、出す本、出す本がすべてよく売れて行く。
 
 1月の『しまむらとヤオコー』(小学館)が累計1万3500冊。6月の『異文化適応のマーケティング』(ピアソン柳原)が初版3千部、9月の『ブランド戦略の実際』は初版で8千部。10月に、『気になる値段のカラクリ』を初版1万8千部発売を予定している。年内か来春に、『日本で一番喜ばれているサービス』も刊行になる。初版は3千部?
 今年は、5冊の本が出版される。なお、わたしが監修している卒業生たちの「日経ビジネス人文庫」(タイトル未定)も、今年の秋には出版の予定である。