本田のCRーV(SUV)を購入したが、納車は早くて半年先になります

 小川家では3台の乗用車を所有している。次男のエディックス(本田、SUV)、妻のコペン(ダイハツ、軽自動車のコンバーティブル)、ご主人様のレジェンド(本田、上級セダン)である。わたしの車以外は年式が浅いが、レジェンドだけは購入後13年で約19万キロを走っている。


とても良い車で、走りに不満はない。だが、一昨年くらいから、補修部品の交換が頻繁になってきた。修理代が高くつき始めたので、買い替えを考えていた。そして、この大震災である。
 もともと、自動車を運転することは好きだが、車そのものにこだわりはほとんどない。初代のアウディ(13年式で30万円で中古を購入)に始まり、ジェミニ(いずずの乗用車)、フォルクスワーゲン(ドイツ@米国)、ランサー(三菱@米国)、プレリュード2世代(本田、スポーツカー)、レジェンド(本田、セダン)と乗り継いできた。
 事情がとくにない限りは(引っ越しや海外留学)、新車や中古で購入した車を、そのまま廃車にするまで乗りつぶしていた。同じ車を10年くらいは乗り継いでいた。
 
 そんな中で、レジェンドだけは特別である。とりわけ、思い出が深い車である。高額で品質的に優れていたこともあり、13年間、買い替えをしないままでいた。この車は、本田の技術が生んだ名車である。優秀な高級セダンなので、正直に言えば、つぎに乗る車が見つからなかった。
 しかし、こんな環境重視の時代に、あまりにも燃費がよろしくない。ハイオクガソリンで、リッター7~8KMしか走らない車を維持していくのは、困難であると観念した。
 さらに言い訳をすると、レジェンドの乗りごこちは最高である。高速道路でアクセルペダルを踏んだ時の気持ちの良さは、さすがに3.5リットルエンジン!。こんな加速性能の良い車には、二度と乗れないのだろうなと思う。
 
 とはいえ、そろそろ乗り換えるべき時がきていた。次男と相談して、レジェンドを下取りに出し、同じホンダのCR-Vを購入する予定だった。震災前のことである。
 次男の真継は、4月に名古屋へ転勤が決まった。JR東海の新幹線こだまで、新人運転手になった。名古屋では寮住まいである。自分の車は、とうとう手放さなければならなくなった。
 そんなわけで、真継所有のエディックスは、神戸在住の長男の由のところに嫁に出されれることなった。しかし、次男としては、自宅に戻ったときに、友人たちとスノーボードなどに出かけることもある。SUVタイプの車は、確保しておきたい気持ちは残っている。
 わたしはといえば、乗る車にはこだわりがない。子供のニーズを汲んで、本田のCR-V(SUV)を選んだのは、そうした妥協の産物だった。レジェンドは、車検が一年分は残っている。
 
 ところがである。近くにある本田のディーラーに行ったところ、東北の部品関連会社が被災して、思うように生産ができていないことがわかった。いま車を頼んでも、いつ納車になるのかわからない。営業担当者は、困った顔をしていたのだが、わたしは「かまわないですよ」と伝えた。
 標準仕様の車でいい。特別なスペックは必要ない。走ればよい。カーナビとエアコンがついていれば、OKである。あとは、一年くらいして、レジェンドの車検が切れる前に納車になれば、、、
 価格交渉についても、長い時間をかけるのは無駄だと思っている。ああでもない、こうでもない式は好きではない。一発の価格提示で、購入を決めてしまった。値段は言えないが、おそらく、通常よりは10数万円は安く上がっているはずである。
  数百万円の買い物を、わずか30分で決めてしまった。しかも、納車は早くて6か月先である。息子には悪いが、本田の営業マンの様子では、納車は夏を超えて冬近くになるかもしれない。

 遊びの車は、しばらくはお預けである。東京に帰ってきても、レジェンドしかないぞ。そうしているうちに、レジェンドの走行距離が20万キロを超えてしまいそうだ。
 日本の経済がこんな状況だから、焦らずに悠然と、頼んだ商品が到着するのを待つのも、またよいだろう。そうすることで、消費には貢献できているのだ。

 連休中には、群馬や福島、山形の温泉宿に投宿するつもりである。北関東や東北の温泉宿は、閑古鳥が泣いているらしい(誤字ではない。鳴いているのはなく、泣いているのだ)。
 ここもふだんの行動を変えてはいけない。いつものように、連休中は秘湯に浸かりにいくつもりだ。わたしと一緒に、1997年式の本田レジェンドに乗って、東北の温泉宿に行く人を募集します!