花業界の皆さんへのメッセージ(JFMA会長の小川より)

 花業界の有志が一昨日(3月17日)、JFMAの麹町事務所に集まった。フラワーバレンタインを成功に導いた中核メンバーが10人ほど。都内で大停電の懸念があり、午後5時には散会となった。話し合いが中断されたため、具体的な提言をとりまとめることができなかった。


 
 東京のインフラが不安定な中で、すぐに再度のミーティングを持つことはできないだろう。そこで、(1)約30分間の集会で議論された論点を、個人的にまとめてみた。とりあえずは、(2)わたしたちが業界人としてできることはなにか?(3)将来にわたって考慮すべき課題、について整理してみる。
 
 ちなみに、以下は個人的な意見を含んでいるので、まとめの責任は小川個人の立場からのものである。ミーティングの結論でもなく、JFMAの公式的な見解でもない。
 
(1)当日の話し合いの整理
 ・「すぐに取り組めること」と「将来(落ち着いた1ヶ月~先)できること」を切り分けること
 ・国や自治体、ボランティア組織が、いまから実施するだろうこと以外で、
   花の業界人の能力を活かせる活動として専念できることは何かを考える
 ・したがって、なすべきことは、以下のふたつである。
 
(2)いま花の業界人としてできること
 ・当面の取り組みの可能性
  東北地方で被災したメンバー仲間たち(生産者、卸、花屋さん、資材業者)を支援すること
   この対象者は、二種類ある。
   ・JFMA/MPSメンバーの対しての支援
   ・その他メンバーではないけれど、花の仲間たちに対しての支援
   前者に対しては、会費の(一年間)免除、サポートのために基金を設ける(物心ともに)、
   後者に対しては、花業界の支援枠組みを他の組織と協力して作ることに貢献する

 ・ひとつの提言
   前者については、即時の実行を考えたいと思う(財政的に厳しい中ではあるが)。
   後者については、「花業界支援の募金システム」を集約する役割を担う
    なお、使途については、当面は一任させてもらう(当面は、東北地方の仲間のために)

(3)将来的な課題と考慮すべきこと
 ①花をベースにしたボランティア活動
 ・震災復興が進んだとして、仮設住宅や避難先の人に、「花に触れてもらう機会」を提供する
 ・ボランティア活動には、以下のリソースが必要である
   花の調達先の確保(西日本が主体か?)、
   ボランティアの人材募集(例えば、花育的な活等を考えて)、
   活動資金の提供(集金システム、例えば、銀座で花配りをして募金など)、
   広報活動のルート(他のボランティア活動との連携:アスリートと提携など)、
   組織的な調整作業(フラワーバレンタインのときと同じいような取り組み、
     例えば、花普及センター、農水省、JFTD、卸・生産協会などと)

 ②具体的にできそうなこと(2週間から、1ヶ月先になるが、、、)
 ・花育活動@現地にて実施するボランティア
 ・FVと同じく募金活動実施(例:ワンコイン500円で、お花を被災地の子供や老人に!)
 ・被災地の花やさんや市場関係者、生産者さんの商売を助けるための活動
   例:転送品の提供、商品の優先購入、資材の無償提供、施設修理へ労務提供など

  メッセージ:
  以上、被災され困難な状況にある方が多数いることを考えると、
  いずれにしても、フラワーバレンタインのキャンペーンプロモーションとは
  逆の考え方から、あまり目立つ必要はなく、粛々と進めるべきと考える。

  でも、なるべくすばやく、できるところから取り組みたいものだ。
  ご意見とアイデアをください!

小川より
  (連絡先:huko-ogawa@nifty.com