学生たちのアイデアをどう思いますか?: カインズホームとの共同商品開発

ホームセンターのトップ企業「カインズ」(本社:高崎市)と、本年度のフィールドワークで共同商品開発をしてみることになった。昨日(5月20日)は、大学院の講義をかねて、同社の商品開発のプロセスと具体的な事例を紹介していただいた。


大学院での講義の前に、学生たちと都市型HCの「SUNAMO」(東京都:南砂町)を訪問して、売場とPB商品を見てきた。翌週、学生たちからは、カインズのPBとして開発したらおもしろいと思える商品を提案してもらった。
 以下は、班ごとのアイデア集である。ホームセンターが開発に取り組みべき商品として、学生たちが出したアイデアを評価していただきたい。今後は、実際にカインズの皆さんと、共同でアイデア出しをしてみる。大学院生もこのプロジェクトに参加していく。うまくいくと、教育プロセスのなかから、カインズホームのための新商品が生まれるかもしれない。
  素人アイデアを馬鹿には出来ない。思いもかけないアイデアが、昨年のチェコ料理のように、本当にローンチングに結びつくことも、、、

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<小川ゼミ カインズホーム PBアイデア集>

☆1班☆
ベビー用品
①場面に応じた製品
・マタニティー服    ・ベビーカー    ・おむつ
・離乳食    ・だっこ紐 ・・・・
②赤ちゃんから大人になるまで使える製品
・哺乳瓶
→ 先っぽのやつを取り換え可能にすることで、哺乳瓶が、タンブラーとなって、大きくなっても使用できる!!

☆2班☆
カテゴリー:おつまみ
展開方法:「47都道府県珍味」や「世界の珍味」などシリーズ化して展開。
理由:カインズホームでは、お酒はサントリーと共同でPB商品を開発するなど力を入れているが、おつまみはあまり置いていない印象を受けたため。PB商品で安く提供することでお酒と一緒に購入されるのではないかと考えたため。

カテゴリー:セレクト組み立て式家具
展開方法:家具をプラモデルのようにバラバラにして売り、各々のパーツ(机の天板や脚など)に色や形などのバリエーションを持たせ自分で選んで自分で組み立てるように展開する。
理由:ホームセンターにくる人は、日曜大工が好きな人などが多いと考えあえて手間をかけさせる方法を考えた。さらに、選ばせることで客の細かいニーズにこたえられる。また、組み立てるための工具やペンキなども併せて購入されるのではないか。

カテゴリー:住宅
展開方法:無印良品の家のように、カインズの商品のみで構成された家の販売
理由:カインズホームに置いていない商品を考えていると家にあるほとんどのものがカインズホームで揃うことに気付いた。そこで、無印良品の家のようにカインズの商品で構成された家を作ることができるのではないかと考えた。また、社名が「カインズホーム」だけに、本当の「カインズホーム」を作れると考えた。

☆3班☆
カテゴリー:トラベラーズグッズ
展開方法:キャリーバッグの商品化、それを中心に据えたトラベラーズグッズ(既存PB商品などの小口化により構成)のセット販売。

理由 :既存のPB商品に日常的に使うものは多いが、そうでないものは少ないことに着目し、行楽シーズンに使え、既存のPB商品と近しいものであると判断したため。また、すでにあるPB商品の売り方を今と違う売り方(小口化、セット販売)をすることによる顧客の今とは異なるニーズを満たすことができると判断したため。

☆4班☆
•照明器具:カインズホームで扱っている照明器具はどれも60w以下なので、100wに対応する、おしゃれな照明器具

•犬用の服:犬用の服は比較的値段が高いので低価格なものを5サイズ×3パターンで展開

•シーツ、枕カバー:買い替えのためのリピート購買の見込める、おしゃれなもの